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デジタル庁が「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の配信開始。発行にはマイナンバーカード必須

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
App Storeの新型コロナワクチン接種証明書アプリ。筆者キャプチャ

 デジタル庁が新型コロナワクチンの接種証明書が発行できるアプリ「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の配信を本日12月20日より開始しました。

 接種証明書は日本国内用と海外用の2種類があり、どちらも発行にはマイナンバーカードが必要になります。海外用はマイナンバーカードにくわえてパスポートも必要です。

新型コロナワクチン接種証明書、発行してみた

 試しにと、筆者も早速、日本国内用の新型コロナワクチン接種証明書を発行してみました。

 手順はとても簡単で、

  1. マイナンバーカードの券面事項入力補助用の暗証番号を入力
  2. iPhone(スマホ)にマイナンバーカードを読み取らせる
  3. ワクチン接種時の自治体を選択する

 たったこれだけです。以上のデータを入力すると、ワクチン接種記録システムのデータと照合されて接種証明書が発行されます。

発行された接種証明書。筆者撮影
発行された接種証明書。筆者撮影

 発行はあまりにも手軽で驚きました。デジタル庁、いい仕事してます。

 アプリのダウンロードは以下のリンクからどうぞ。

電子証明書の有効期限が切れてても発行可能

 ちなみにこれは余談ですが、じつは筆者のマイナンバーカードは電子証明書の有効期限が切れています。

 しかし、発行は上記のとおり可能でした。

 マイナンバーカードは2016年から始まっており、5回目の誕生日がすぎて(更新に行かず)電子証明書の有効期限が切れてしまっている人もいると思いますが、マイナンバーカード自体は10回目の誕生日まで有効です。

 今回のパスワード入力も「券面事項入力補助用」のため、電子証明書の有効期限と関係なく発行が可能になっているものと思われます。

 つまりマイナンバーカードさえあれば(現時点では)誰でも新型コロナワクチン接種証明書を発行できます。所有者はぜひお試しください。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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