アップル、新型MacBook ProやAirPodsなど新製品発表！M1 Pro／Maxチップが話題

ITジャーナリスト／炎上解説やデマ訂正が専門

2021/10/19(火) 4:31

　アップルは日本時間10月19日午前2時よりオンラインで開催したスペシャルイベントにて、新型MacBook Pro、第3世代AirPods、HomePod miniの新色、Apple Music Voiceプランを発表しました。

　それぞれどのような製品、サービスなのかを解説します。

「M1 Pro／M1 Maxチップ」を搭載した新型MacBook Pro

　目玉となる新製品は新型MacBook Proです。MacBook Proはアップルが2020年11月のイベントで発表したM1チップのプロ向けチップ「M1 Pro」と「M1 Max」を搭載しています。

　この「M1 Pro」と「M1 Max」の性能がすごいと話題です。

　いまのところ性能はアップルが発表した公式資料しかありませんが、それによると既存のIntelチップ採用MacBook Proに搭載されていたGPU「Radeon Pro 5600M」と比較して、「M1 Pro」は2.5倍、「M1 Max」は4倍も高速化しているとのこと。

　また、消費電力ベースで見てもノートPCに搭載されるGPU（製品名は発表されていません）と比較して「M1 Pro」は70％減の消費電力で同じ性能を発揮でき、「M1 Max」はハイエンドPC（おそらくはゲーミングノート）のGPUと比較して100W減の消費電力で同じ性能を発揮できるそうです。

　発表された性能の高さに、スペシャルイベントを視聴していた多くのユーザーがTwitterで驚きの声をあげていました。

　もちろん内部のスペックが向上しただけではありません。新型MacBook Proには、なんと充電にMagSafe 3を採用。これにより充電用のUSB-Cケーブルに足を引っ掛けてMacBook本体が落下するという悲しい事故を防げます。

　そしてカメラユーザーに嬉しいことに、旧MacBook Proに存在していたSDカードスロット（SDXC）とHDMIポートも復活しました。写真や動画などを別途アダプタを用意せずとも読み込むことができ、大画面に映し出せるのです。

　そのほかユーザーからはあまり評判のよくなかったTouch Barの廃止（物理キーへの変更）。120Hzのリフレッシュレートに対応したミニLEDディスプレイ。ノッチによる1080p FaceTime HDカメラ。6スピーカーサウンドシステムなど、デザインも含めて大きく変わりました。

　まさに「これが欲しかった！」と言える製品です。

　そんな新型MacBook Proのラインナップは14インチモデルと16インチモデルの2種類で、価格は14インチが239,800円から、16インチが299,800円から。

　予約開始は本日10月19日から。発売日は10月26日です。

　もうひとつの新製品は第3世代AirPodsです。

　これまでのステムの長いデザインから、AirPods Proのようなデザインになりました。

　機能面では音が立体的に聞こえるようになる「空間オーディオ」に対応。また、ドライバとハイダイナミックレンジアンプも新たに設計されたとのことから、音質の向上にも期待できます。

　第3世代AirPodsの価格は23,800円。予約開始は本日10月19日から。発売日は10月26日です。

　なお、現行の第2世代AirPodsは16,800円に値下げされて引き続き販売されるとのことです。

　新製品ではありませんが、アップルのスマートスピーカーHomePod miniにイエロー、オレンジー、ブルーの3つの新色が登場します。

　価格は11,880円で、11月より発売予定です。

　最後に取り上げるのはApple Music Voiceプランです。

　Apple Music Voiceプランは音声アシスタントSiriからのアクセスのみに限定されますが、月額たったの480円でApple Musicにある9,000万曲の音楽を楽しめるサービスです。

　「既存の980円の個人プランとどう違うのか？」はApple Musicの公式ページを見るとわかりやすく、「SiriからApple Musicを利用できるものの、音楽のダウンロードや歌詞の表示などは一切なし」とかなり限定的な仕様です。

　「移動しているや作業しているときだけ音楽を聞く」という人向けのプランと言えます。

　Apple Music Voiceプランはこの秋の後半にサービス開始予定です。