『iPhone 12』シリーズ、どれを選べばいい? 「mini」や「Pro Max」の違いを解説

4モデル展開となった『iPhone 12』。Appleより

 アップルの今年のスマートフォン『iPhone 12』シリーズの予約受付が、明日10月16日21時より始まります。

 今年のiPhoneは『iPhone 12 mini』、『iPhone 12』、『iPhone 12 Pro』、『iPhone 12 Pro Max』の4種類と多く、どれを選べばよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか?

 そこで、それぞれの特徴をもとに違いを解説します。

『iPhone 11』からの進化はカメラ性能

 まずはじめに『iPhone 11』から進化した部分を紹介します。大きなポイントはカメラ性能です。

 『iPhone 12』は『iPhone 11』よりもレンズが1枚多い7枚構成のレンズを搭載してます。これにより従来よりも27%多くの光を取り込めるようになり、美しい写真が撮れるようになりました。

レンズが7枚構成に。Appleより
レンズが7枚構成に。Appleより

 また、ナイトモードもいままでの広角カメラだけではなく、超広角カメラやフロントカメラをサポートしたため、夜に狭い場所で広く撮影したいときや自撮り時もきれいな写真が撮れます。

 スマホをカメラ代わりに使っている人は多く、「もっときれいな写真を撮りたい」という人に『iPhone 12』はおすすめです。

 そのため「『iPhone 11』のカメラ性能で満足している」人は、まだ買い換えなくても大丈夫です。

5Gの通信エリアはまだまだ狭い

 もうひとつの進化としては5Gサポートがあります。

5G対応ですごくはやい。Appleより
5G対応ですごくはやい。Appleより

 もちろんこれは嬉しいポイントなのですが、日本国内の5Gエリアはまだまだ狭いです。

 『iPhone 12』が全モデル5G対応になったことでこれから5Gエリアがどんどん広がっていくと思われますが、まだほとんどの場所では使えません。5Gを目的に購入しようと思っている人は、来年の『iPhone 13(たぶん)』まで待ってみるのもよいでしょう。

 このほか『iPhone 11』よりも本体重量が軽くなった、磁石でくっつく「MagSafe」搭載でワイヤレス充電が便利といった特徴もありますが、買い換えるほどの理由にはならないと思います。

 『iPhone 12』はとにかくカメラです。

基本は『iPhone 12 mini』

 それでは、そんな『iPhone 12』のうちどれを買えばよいのか?

 基本となるのは一番小さな『iPhone 12 mini』です。

 一番小さいと言ってもディスプレイサイズは5.4インチと、『iPhone 8』や『iPhone SE(第2世代)』よりも大きくなります。

本体サイズは小さいけれども画面は大きい『iPhone 12 mini』。Appleより
本体サイズは小さいけれども画面は大きい『iPhone 12 mini』。Appleより

 それでいて指紋認証Touch IDを廃止して顔認証Face IDに切り替えた分、本体サイズは小さくなっています。

 また、小さくてもその機能は『iPhone 12』と変わりません。

「mini」と「12」で性能は変わらない。Appleより
「mini」と「12」で性能は変わらない。Appleより

 価格も『iPhone 11』発売時の値がそのままスライドしており(64GB:74,800円、128GB:79,800円、256GB:90,800円)、一番人気が出そうなiPhoneと言えます。

画面の大きさはバッテリー持ちを求めるなら『iPhone 12』

 その『iPhone 12 mini』より『iPhone 12』を選ぶ理由をあげるのであれば、画面の大きさとバッテリー性能です。

 『iPhone 12』のディスプレイサイズは6.1インチと『iPhone 12 mini』より大きいため、『YouTube』や『Netflix』などの動画や、横画面で楽しむゲームアプリを楽しむ人には大画面であることがメリットになります。

 また、バッテリー性能も『iPhone 12 mini』がビデオ再生最大15時間、ストリーミング再生最大10時間なのに対し、『iPhone 12』は同17時間、11時間と『iPhone 12 mini』より長持ちします。

 本体サイズは大きくなるものの、より映像コンテンツを楽しみたい、モバイルバッテリーを持ち歩きたくないという人には『iPhone 12』がぴったりです。

よりカメラ性能を求めるなら『iPhone 12 Pro/12 Pro Max』

 それでは『iPhone 12 Pro』シリーズはどんな人におすすめかと言うと、こちらもカメラです。

 『iPhone 12 Pro』と『iPhone 12 Pro Max』は望遠レンズを備えており、より遠くの場所の写真もきれいに撮れます。

トリプルレンズが『iPhone 12 Pro』シリーズの特徴。Appleより
トリプルレンズが『iPhone 12 Pro』シリーズの特徴。Appleより

 また、被写体までの距離を測定できる「LiDAR」スキャナも搭載されているため、ピントも素早く合わせられます。

 ストレージ容量も512GBまで選べ、写真だけではなく動画も撮り放題です。

 とくに『iPhone 12 Pro Max』は望遠レンズが光学5倍のズームレンジ(『iPhone 12 Pro』は同4倍)、広角カメラの手ぶれ補正にセンサーシフト式を採用し、センサー自体も『iPhone 12 Pro』より大きいなど、『iPhone 12 Pro』と比べて高性能です。

 インスタ映えする写真を撮りたい、映画のような動画を撮りたい、べつにネットで発表しないけど思い出を高画質で残したい人には『iPhone 12 Pro Max』がおすすめです。

小さいけど最高性能じゃなくなった『iPhone 12 Pro』

 ただ、そのために今回少し困ってしまうのが『iPhone 12 Pro』です。

 これまで「Pro」は「Maxほどの大きさではないけど小さくて最高性能」というところが魅力だったのですが、『iPhone 12』ではカメラ性能で『iPhone 12 Pro Max』に負けてしまっています。

 もちろん『iPhone 12 mini』や『iPhone 12』よりはすごいのですが、カメラ性能を求める人にとっては『iPhone 12 Pro Max』が一番であり、それでいて価格差は11,000円のため『iPhone 12 Pro』を選ぶ理由が弱くなっているのです。

 『iPhone 12 Pro Max』はディスプレイサイズが6.7インチとポケットに入れて持ち運ぶには少し困るため、それよりは小さい6.1インチの『iPhone 12 Pro』を選びたいところです。しかし、同じハイエンドなのにスペックは『iPhone 12 Pro Max』の方がすごい。

 こうなると筆者のような最高スペック好きは悩んでしまいます。

 スペックを取るか、小ささを取るか。これは購入を検討している人によると思います。アップルストアで展示され始めたら、その実物を見て決めるのもよいでしょう。

 筆者は一刻も早く『iPhone 12』を触りたいため、まず最初に10月23日発売の『iPhone 12 Pro』を買い、そのあとに同11月13日の『iPhone 12 Pro Max』を購入する予定です。