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「中国人は採用しません」の東大特任准教授が謝罪。能力劣る判断は「AIの過学習のせい」と弁明

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
東京大学 安田講堂(写真:アフロ)

 東京大学大学院情報学環・学際情報学府の大澤昇平特任准教授が『Twitter』で「中国人は採用しません」とツイートして炎上した件で、本人が12月1日に謝罪のツイートを発信しました。

 ツイートでは「この度は当職による行き過ぎた言動が、皆様方にご迷惑、不快感を与えた点について、深く陳謝します」と謝罪。

 「中国人のパフォーマンス低いので営利企業じゃ使えない」とツイートした件については、「特定国籍の人々の能力に関する当社の判断は、限られたデータにAIが適合し過ぎた結果である「過学習」によるものです」と弁明しました。

 あわせて「誤解のおそれのあると見られるツイートを削除し、今後は本業と関係のないツイートは自粛します」としています。

 いったいなにがどう“誤解のおそれのある”ツイートだったのかはわかりませんが、一連の差別発言ツイートは削除されています。一方でほかのユーザーを煽るツイートは残っている状態です。

 謝罪ツイートには「AIのせいにするな」、「謝罪になっていない」といったほかのユーザーからの批判が数多く寄せられており、謝罪により炎上の鎮火とはいかないようです。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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