窓ガラスに養生テープ・ガムテープは破片が大きくなることで大怪我のリスクも
台風19号による窓割れ対策として、「窓ガラスに“米”の字に養生テープやガムテープを貼る方法」がおすすめされています。
しかし、この方法は窓ガラスの強度対策としては意味がないこと、割れた窓ガラスの破片が大きくなるため深刻なケガをする可能性があることをアメリカの政府機関などが警告しています。
「窓にテープは時間と労力のムダ」
大災害への危機管理対応を行うアメリカ合衆国の『連邦緊急事態管理庁(FEMA)』は、「窓へのテーピングは時間と労力のムダであり、飛び散る破片に対しての保護能力もない」ことを2006年7月に発表しています。
「大きな破片は深刻なケガを呼ぶリスクも」
また、自然災害や人災から家族を守るための方法を指南するアメリカの非営利団体『Federal Alliance for Safe Homes(FLASH)』は、窓ガラスの破片が大きくなることで重症を負う可能性があると2014年に警告しています。
破片が大きくなるリスクを知ろう
ここで私が言いたいことは「窓ガラスにテープを貼るな」ではありません。
今回調べてわかった窓ガラスにテープを貼ったときの効果は以下のとおりです。
- 窓ガラスの強度は高くならない
- 破片が落ちにくくなる(参考)
- 破片が大きくなるため、大怪我を負う可能性がある
つまり言いたいことは「破片が大きくなり、それが原因で大怪我になる可能性があるから注意しましょう」です。
一番良いのはシャッターや雨戸を下ろすことですが、ないのであれば合板を貼り付ける。それもなければ内側に段ボールを貼る、カーテンを下ろすなどして、大きな破片が室内に勢いよく飛び込んでこないようにした方が良いと思います。
また、窓に近づかないことも重要です。飛び込んできたものが当たる可能性もありますし、窓に近いほど(大きな)破片を避ける時間が少なくなります。
このほかネットでは「テープを貼ることでガラスの強度が低くなる」という話もありましたが、こちらは信頼できる資料を見つけることができませんでした。力不足で申し訳ありません。
台風19号にそなえ、大怪我を負わないよう注意してください。