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ゲームの世界大会はチャリティーにも貢献。三代目JSB・ELLYが賞金を東日本大震災義援金に寄付

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
チャリティーイベントに参加したELLYさん(左)とねこくんさん(右)。筆者撮影

 7月末にアメリカ・ニューヨークで開催された人気ゲーム『フォートナイト』の世界大会。1位賞金の300万ドル(約3億円)という大きな金額に注目が集まりましたが、じつはチャリティーにも大きく貢献していることを知っていますか?

300万ドルを寄付するチャリティーイベント「プロアママッチ」

 チャリティーへの貢献とは、大会初日に開催されたイベント「プロアママッチ」のことです。「プロアママッチ」はゲーマーとして有名なプロと、一般人に有名なセレブ(アマ)が一緒にゲームをプレイするイベントです。

 このイベントでも順位に応じて賞金が配布されましたが、その賞金は運営のエピックゲームズを通じて出場したチームが指定する団体へと寄付される仕組みなのです。

 日本からはプロ枠に『フォートナイト』のゲーム実況で有名なYouTuberのねこくんさんとボドカさんが、アマ枠には「三代目 J SOUL BROTHERS」のELLY(エリー)さんとタレントのアレクサンダーさんが出場しました。

 イベントでの順位はELLY×ねこくんチームが27位に、アレクサンダー×ボドカチームが34位と残念ながら上位には入れませんでしたが、それぞれ賞金2万ドル(約200万円)を獲得。

順位に応じて賞金が配布。11位以下は一律2万ドル。筆者撮影
順位に応じて賞金が配布。11位以下は一律2万ドル。筆者撮影

 その賞金をELLY×ねこくんチームは東日本大震災の義援金へ、アレクサンダー×ボドカチームは公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンへの寄付を依頼しました。

 1位賞金の300万ドルと比較すると2万ドルは少なく感じられるかもしれませんが、この「プロアママッチ」の賞金の合計額もじつは300万ドル。

 つまり、50チームに分配されるためひとつひとつは細かくなるものの、全体で見ると1位賞金と同額がチャリティーとして寄付されているのです。

ELLY「素晴らしい取り組み」、アレクサンダー「ゲーマーのカリスマ性がすごい」

 『フォートナイト』というゲームでのチャリティーイベントに参加したELLYさんは「本当に素晴らしい取り組み」とコメント、アレクサンダーさんは「ゲーマーのカリスマ性がすごい」と参加した感想を口にしていました。

ELLYさんコメント

本当に素晴らしいと思います!

ゲーム会社としての取り組み

子供達に向け

スポンサーも配慮していたり

子供達、若い人達に向けての教育面でもしっかり考えられると思います!

そして職業としても目指せる場所になっている事も素晴らしいです!

ダンサーが食べれなかった時代と被る気がしています!

ねこくんさんコメント

本当に素晴らしいイベントだと思います。見る側はもちろん、プレイする側まで終始楽しめる内容。結果、約200万円という賞金をチャリティーとして寄付できる事に本当に喜びを感じています。

アレクサンダーさんコメント

フォートナイトは最近始めたのですが、友人のお子さんが中学生で彼に色々教わりました。

ボドカくんやねこくん!と一緒にチャリティーイベントに出場することを話したら、「わっ、すっげー!」ととても興奮していました。

いつの間にかゲーマーは子供たちのスーパースターで、時代の移り変わりに驚きましたね。

ゲーマーのカリスマ性を感じる大会でした。参加できて光栄です。

ボドカさんコメント

ほかのゲームだったら、そのゲーマー界隈だけでしか見られないけど、プロとセレブで、しかもチャリティーでみんな共通意識のもと集まってるので、めちゃくちゃ楽しいイベントにしようみたいな感じがあるから良いイベントだと思います。

チャリティーイベントに参加したアレクサンダーさん(左)とボドカさん(右)。筆者撮影
チャリティーイベントに参加したアレクサンダーさん(左)とボドカさん(右)。筆者撮影

 「プロアママッチ」についてエピックゲームズのPR代理人は、「エピックゲームズは大きな競技イベントにて自信を持ってプロアママッチを開催しております。プロアママッチを通して、フォートナイト ファンの方々に世界中からたくさんのセレブとプロプレイヤーがアリーナ1つで観戦することができるチャンスを提供しています。また、競争相手のお好みのチャリティーに寄付されるチャンスも提供しています」とコメントしています。

 決勝戦の1位賞金に注目が集まっていますが、同じ金額で社会への貢献も行う。ゲームの世界大会は、ここまできています。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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