YouTube本社を襲った銃撃犯はフィルタリングに不満か。自身のホームページや動画で主張

YouTubeに対する不満を訴えるナシム容疑者(削除された動画より)

 4月3日(現地時間)にアメリカ・カリフォルニア州で起きたYouTube本社キャンパスでの銃撃事件で、容疑者がYouTubeのフィルタリング機能について不満を持っていたことが分かりました。

 事件発生当初は未確認ながらも容疑者の女性がYouTube社内の男性と付き合っていたとの報道や、別のYouTube社員がTwitterアカウントの乗っ取り被害に遭うなど慌ただしい状況が続いていました。

 しかし、銃撃犯がインターネット上で広く活動していることが分かってからというもの、犯行に及んだ正確な理由は分からないまでもYouTubeに対して大きな不満を持っていることが明らかになりました。

「YouTubeは私の動画をフィルタリングしている」

 これまでの調べで分かったことは、銃撃犯はサンディエゴ在住のナシム・アグダム(Nasim Aghdam)、38歳。

 彼女はヴィーガン(絶対菜食主義者)として活動しており、毛皮などの動物製品の利用をやめるように訴えたり、中国では盗まれたペットの犬や猫が食べられたりしているといった主張を自身のホームページで行っていました。

 そして同ページでは「YouTubeが自分の動画をフィルタリングして差別している」と大々的に訴えており、証拠として「視聴回数の合計が2015年時と比較して2016年時の方が減っている」といった画像や「30万回も視聴されているのに広告収入が0.1ドルしかない」といった画像を掲載。

 また、彼女がYouTubeに投稿していた動画では「YouTubeはたくさん見られていた私の過去の動画をフィルタリングした」、「YouTubeで成長するにはバカな動画を作ることだ。信念について話すと差別され、検閲される」、「最近はInstagramでもフィルタリングされている」などと語っていることも確認できました。

原因はYouTubeへの不満か、それとも別の何かか

 ただ、これをもってYouTubeへの不満が原因であのような凶行に及んだと決定づけられるわけではありません。

 現時点で分かったのは、彼女が長いあいだYouTubeに対して不信感を持っていたこと、ヴィーガンとしての訴えが多くの人に届いていないことに不満があり、それをフィルタリングで邪魔している(と彼女は思っている)YouTubeやInstagramに差別されているという思いを抱いていたであろうことだけです。

 現在、YouTubeやInstagram、Facebookなどに開設されていた彼女のアカウントは全て非公開となっています。