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次期『iPhone』は全て顔認証「Face ID」搭載? 発売遅れを防ぐため4月から試作を開始へ

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:ロイター/アフロ)

 台湾のニュースメディア『Digitimes』の報道によると、Appleは2018年に発売する『iPhone』シリーズの試作を2018年の第2四半期(4月~6月)から開始するとのことです。

 Digitimesは台湾に本社を置くICデザインハウスからの情報として、Appleは2018年のiPhoneの全てに3Dセンサーモジュールを搭載する予定であり、この部品の供給不足を避けるために第2四半期からの試作を開始すると伝えています。

 3Dセンサーモジュールは『iPhone X』で顔認証「Face ID」やユーザーの表情をアイコンに反映させる「アニ文字」などに利用されているため、報道が事実であれば2018年のiPhoneは全て顔認証システムを搭載していると考えられます。

iPhone Xは3Dセンサーの供給不足で発売遅れに

 一方、3Dセンサーモジュールは製造初期の歩留まり率が低かったためにiPhone Xのみ発売スケジュールが11月にずれこみ、その後の出荷台数もあまり伸びなかったという歴史を抱えています。

 2017年当時の報道を分析すると、iPhone Xは通常は7月に終了するはずの試作品の製造が8月下旬になってようやく開始されたとみられているほどです。

 Appleはこの試作の開始を第2四半期から行うことで、2018年の3種類のiPhoneのリリースを従来どおりの9月発売に間に合わせようとしているようです。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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