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盗まれた仮想通貨「NEM」がほぼ完売。ビットコインなどほかの仮想通貨と交換される

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:中尾由里子/アフロ)

 1月26日に仮想通貨取引所『コインチェック』から盗まれた約580億円分(当時)の仮想通貨「NEM(ネム)」が、本日3月22日までにそのほぼ全量がハッカーから第三者の口座に渡ったことが確認されました。

 流出NEMについてはNEMの推進団体である『NEM財団』が資金が移動された口座の追跡を行っていましたが、「法執行機関に有力な情報を提供できた」として3月18日に打ち切ったと発表。

 しかし、この時点で6割以上の流出NEMが匿名性の高い「ダークウェブ」のサイト経由でほかの仮想通貨と交換されており、提供された情報が犯人の逮捕に繋がるかは難しいところです。

 流出NEMが販売されていたダークウェブでは、全量の交換完了後に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が札束の山で笑っているコラージュ画像が掲載されており、そのセンスから「犯人は日本人ではないか?」という見方も一部では広がっています。

流出NEMを販売していたダークウェブの記事執筆時点の状況。筆者キャプチャ
流出NEMを販売していたダークウェブの記事執筆時点の状況。筆者キャプチャ
ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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