iPhoneの性能を意図的に下げていた問題、Appleへの集団訴訟に発展

(写真:ロイター/アフロ)

 バッテリーの劣化による不意のシャットダウンを防ぐため、Appleが古いiPhoneの性能を意図的に下げていた問題はAppleへの集団訴訟へと発展しました。

 古いiPhoneの性能を下げていることをAppleが認める。理由は「シャットダウンを防ぐため」- Yahoo!ニュース

 米ニュースサイト『Chicago Sun-Times(シカゴ・サンタイムズ)』によると、イリノイ州、オハイオ州、インディアナ州、そしてノースカロライナ州に住む5名のiPhoneユーザーがAppleに対して訴訟を起こしました。

 また、ワーナー・ブラザースが所有するニュースサイト『TMZ(Thirty Mile Zone)』では、カリフォルニア州に住む男性が『iPhone 8』より前のモデルを利用しているiPhoneユーザーを代表として集団訴訟を提起したと報じられています。

 いずれの訴訟でもAppleに対して損害賠償を求めており、その理由として「消費者保護法に違反している」、「性能を下げることに合意していない」、「Appleは不必要に新しいiPhoneを買わせようとしている」などが挙げられています。

 そしてこれらの訴訟で問題とされているのは、やはり「ユーザーに対して黙って実施していた」という点です。

バッテリー交換という対処法を隠す行為

 Appleが行った「バッテリーの劣化に応じて性能を下げる」という行為は、間違っているわけではありません。

 仮に実施されていなかった場合、古いiPhoneを使っているユーザーは新しいアプリを利用した際によくiPhoneがシャットダウンする事態に陥っていたと考えられます。

 これを回避するためには「ピーク時の性能を下げる」か「バッテリーを交換する」しかありません。

 しかし、Appleは前者のみを黙って実行することで、後者をユーザーに対して隠していました。これでは「不必要に新しいiPhoneを買わせようとしている」と言われても仕方のないことです。

 今後、集団訴訟はより大きなものに発展することは想像に難くないでしょう。この大きな問題に対して「性能を元に戻す」のか、「(おそらくは無償か廉価の)バッテリー交換に応じる」のか、それとも別の対処法を示すのか。Appleの今後の動きに注目です。