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日本人Kリーガー今季初ゴールは、元J1仙台の道渕諒平。本人と監督が公の場で語った!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
初ゴールを決めた道渕(写真提供=FA PHOTOS)

韓国Kリーグでプレーする日本人選手今季初ゴールが生まれた。

決めたのは今季からKリーグ2の忠南牙山(チュンナム・アサン)FCに加入した道渕諒平。3月13日に行われたKリーグ2第3節・釜山(プサン)アイパーク戦に先発出場。42分に右足でゴールを決め、Kリーグ自身初のゴールが今季日本人Kリーガー初得点となった。

道渕は74分にはキム・ミンギュのKリーグ初ゴールをお膳立てする右サイドからのクロスでアシストも記録し、後半終了間際の84分にはPKも決めて2得点1アシストの大活躍。チームは4-0の圧勝で今季初勝利を挙げた。

Kリーグの印象についても語った!!

現地で取材した『スポーツソウル』サッカー班によると、道渕は試合後、記者会見に出席。公の場に初めて姿を現し、「自分を受け入れ、信じてくれたクラブに感謝の気持ちを持ち、一生懸命プレーした」としたあと、こんなことを語ったという。

「僕のせいでいろいろと論争を呼んで申し訳なく思う。牙山市民の皆さんに大変申し訳ない。それでも応援してくださることに感謝しています。今後は社会的弱者のためのボランティア活動でも応えていきたい。これからも最善を尽くします」

会見では初めて挑戦するKリーグの印象についても語ったという。

「Kリーグはタフでボディーコンタクトが激しく、練習量も多い。自分は技術面で自信があるので、もっと頑張らなければならないと思っている。今日の試合は良い部分もあったけど、ミスもあった。今後もより良い姿をお見せしたい」

元Jリーガーの監督か語る道渕

ちなみに忠南牙山FCの監督は、パク・ドンヒョクだ。現役時代はガンバ大阪、柏レイソルでプレーした元コリアンJリーガー。

(参考記事:今だからこそ知りたい!! 韓国人Jリーガー、あの人たちは“いま”)

2014年シーズンを最後に現役引退し、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のスカウト、2軍コーチなどを経て2018年から牙山を指揮している。

パク・ドンヒョク監督とは彼が19歳だった頃からの付き合いでJリーグ時代はもちろん、指導者に転身してからも近況を確認し合うのだが、道渕についてこんなことを語っていた。

「リョウヘイは反省し続けている。反省しながら一生懸命頑張ってほしいと思うし、彼もその分だけピッチで何かを示さなければという気持ちが強いようです」

Jリーグ生活を経験しているパク・ドンヒョク監督は、道渕が起こした問題の大きさも深刻さも理解している。あまり多くは語らないが彼の更正を信じ、選手として起用する。

道渕も記者会見で「監督は僕を信じてくれる。機会をもらえればそれに応えられるよう努力する」と語り、さらなる活躍を誓ったらしい。

Kリーグではリョウヘイの登録名でプレーする道渕諒平。今後も注視していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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