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綾瀬はるかの熱愛報道、韓国では噂のお相手事務所が「事実無根」と反応

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
綾瀬はるか(写真:Splash/アフロ)

女性週刊誌『女性セブン』が報じ、ヤフートピックでも取り上げられた女優・綾瀬はるかの交際報道。これまで熱愛報道がさほど多くなく、スキャンダルも皆無の日本を代表する国民的女優だけに大きなニュースとなっている。

それも噂のお相手が韓国で活動する芸能人である俳優ノ・ミヌで、約2年間も極秘交際中だったということで韓国でも話題だが、本日夕方にはノ・ミヌの所属事務所であるMJ DREAMSYSが交際の事実を否定。『スポーツソウル』の取材に対しても、「綾瀬はるかさんとの熱愛説は事実ではない」とコメントしている。

(参考記事:綾瀬はるかと熱愛疑惑のノ・ミヌ、事務所側が「事実ではない」と否定)

韓国ではノ・ミヌ所属事務所による否定記事が実に30媒体以上50本以上の記事で報じられている状況だが、裏返せばそれだけ韓国でも綾瀬はるかのネームバリューが大きい証拠だろう。

韓国でも有名な綾瀬はるか。そのきっかけは?

そもそも綾瀬はるかは韓国でも有名人だ。その存在が韓国で最初に広く知られるキッカケとなったのは、2004年に主演したドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』だろうか。

同作の原作小説は韓国でもベストセラーとなり、2005年には韓国でも『僕の、世界の中心は、君だ。』(韓国での原題は『パランチュイボ(波浪注意報)』)のタイトルで映画化された。

その人気作のドラマ版のヒロインを務めたことで韓国の日本マニアたちの間で知られるようになったが、さらに決定打になったのが2008年5月に公開された映画『僕の彼女はサイボーグ』だろう。

同作は日本でも大ヒットした映画『猟奇的な彼女』の脚本・演出を担当したクァク・ジェヨン監督の日本映画挑戦作。

クァク・ジェヨン監督が手掛けた『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』は “彼女”シリーズとして人気で、そのシリーズ第3弾となる『僕の彼女はサイボーグ』でヒロインを務めた綾瀬はるかは韓国映画界でも注目の的になった。

実際、『僕の彼女はサイボーグ』が2008年10月の釜山(プサン)国際映画祭で公開された際には綾瀬はるかも韓国を訪問し、上映イベントではチマチョゴリ姿で登場して話題になった。

その数か月後の2009年4月には『僕の彼女はサイボーグ』の韓国公開に合わせて1泊2日の日程でソウルを訪問。『スポーツソウル』の当時の報道を調べてみると、「50人以上のファンが空港で綾瀬はるかを出迎えた」という記事もある。

翌日の記者懇談会では、「韓国で人気があるとは思わなかったのに、昨日の試写会でファンたちがプレゼントをたくさんくれて、とても感謝している」「キム・ヨナさんのファンだ。また、『猟奇的な彼女』を観てチョン・ジヒョンさんのファンにもになった」と語り、韓国メディアを喜ばせていたほどだ。

最近では『義母と娘のブルース』で演じた役が話題に

こうしたこともあって、綾瀬はるかの主演映画の多くがその後も韓国で公開されている。

最近では『今夜、ロマンス劇場で』が2018年7月に韓国で公開されているが、もちろん、主演ドラマも韓国の日本ドラマ専門チャンネルで放送されている。

記憶に新しいのは『義母と娘ブルース』だ。韓国ではケーブルチャンネル「TRENDY」で放送され、日本ドラマ・ファンはもちろん、日本語を勉強する韓国の若い世代の間でもちょっとした話題になったらしい。

綾瀬はるか演じる主人公・亜希子は、元キャリアウーマンという設定から誰に対しても敬語やビジネス用語を多用するが、それが韓国人の視聴者たちには“生きた日本語教材”になっていると話題になったというのだ。

韓国の“日本コンテンツ専門ケーブルテレビ局「チャンネルW」のキム・ヒョンジュン経営統括理事も、以前にインタビューしたときに言っていた。

「綾瀬はるかさん主演の『義母と娘のブルース』などは設定がユニークで斬新でしたよね。韓国にも義母が登場する物語は数えきれないほどたくさん存在しますが、あのドラマは新たな母子像を描いていましたし、元キャリアウーマンの言い回しが“とても勉強になる”という意見もあったようです」

このように韓国でも知名度があり影響力もある綾瀬はるか。そんな彼女が韓国芸能界で活動するノ・ミヌと極秘交際を続けてきたという日本発のニュースが韓国でも話題になっているが、前出した通りノ・ミヌの所属事務所は否定している。

日本はもちろん、韓国でも注目を集める熱愛報道。はたしてハプニングで終わるのか、それとも?

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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