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これが新型コロナ時代のサッカーなのか。Kリーグ開幕と日本人選手たち

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
全北のジョゼ・モライス監督と動きを確認する邦本(写真提供=FA photos)

5月8日、韓国のプロサッカーリーグであるKリーグが開幕した。

Jリーグをはじめ世界各国のリーグが中断や早期終了を余儀なくされている中でスタートしたKリーグ開幕のニュースは、日本でもさまざまなメディアで報じられた。

そんなKリーグ開幕の様子を、韓国で唯一にて最大のサッカー専門フォトエージェンシーであるFA photosの写真で紹介する。FA photosはKリーグを主管する韓国プロサッカー連盟と韓国サッカー協会のオフィシャルフォトも担当している。

全北対水原をはじめ無観客で開幕したKリーグ(写真提供=FA photos)
全北対水原をはじめ無観客で開幕したKリーグ(写真提供=FA photos)
選手はスタジアム入り前にも体温チェックが義務化された(写真提供=FA photos)
選手はスタジアム入り前にも体温チェックが義務化された(写真提供=FA photos)
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)施設も事前に消毒された。(写真提供=FA photos)
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)施設も事前に消毒された。(写真提供=FA photos)
試合直前、選手たちは腕を合わせて開幕の喜びと互いの健闘を誓った(写真提供=FA photos)
試合直前、選手たちは腕を合わせて開幕の喜びと互いの健闘を誓った(写真提供=FA photos)
試合前はチーム別に入場後、整列して一礼しキックオフへ(写真提供=FA photos)
試合前はチーム別に入場後、整列して一礼しキックオフへ(写真提供=FA photos)
ベンチの選手たちはマスク着用が義務(写真提供=FA photos)
ベンチの選手たちはマスク着用が義務(写真提供=FA photos)
無観客でも白熱した試合(写真提供=FA photos)
無観客でも白熱した試合(写真提供=FA photos)

今季から全北現代でプレーする日本人Kリーガーの邦本宜裕はベンチ・スタートとなったが、60分に途中出場。3本のシュートを放った。

(参考記事:“日本人Kリーガー”邦本宣裕を韓国紙が大絶賛「常勝軍団のエース候補に名乗りを上げる!」

後半途中から出場した邦本(写真提供=FA photos)
後半途中から出場した邦本(写真提供=FA photos)

ゴールを決めたのは邦本ともに後半途中からピッチに立ったイ・ドングッ。83分、右コーナーキックからのボールをヘッドで押し込み、それが決勝ゴールとなった。

ゴール後に披露したのは、新型コロナウイルス感染症の克服のために最前線で奮闘する医療陣や関係者に感謝の気持ちを表す“おかげさま”パフォーマンス。「尊敬」を意味する手話の動きで韓国では今、スポーツ選手やアイドル、女優、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も賛同する国民的キャンペーンになっている。

ゴールを決めたイ・ドングッは“おかげさま”パフォーマンス(写真提供=FA photos)
ゴールを決めたイ・ドングッは“おかげさま”パフォーマンス(写真提供=FA photos)
全北対水原戦には韓国代表のパウロ・ベント監督も視察に訪れた(写真提供=FA photos)
全北対水原戦には韓国代表のパウロ・ベント監督も視察に訪れた(写真提供=FA photos)

そのほかの試合の様子や日本人MF西翼の活躍は?

5月9日の土曜日、5月10日の日曜日にも各地でKリーグが行われた。かつて日本のJリーグでプレーし、現在は監督としてKリーグに携わる“懐かしい顔”たちも、Kリーグ開幕を迎えた。

浦項スティーラーズは客席にサポーターたちのイラスト(写真提供=FA photos)
浦項スティーラーズは客席にサポーターたちのイラスト(写真提供=FA photos)
かつてジェフ千葉などで活躍し現在はFCソウルを率いるチェ・ヨンス監督も検温チェック(写真提供=FA photos)
かつてジェフ千葉などで活躍し現在はFCソウルを率いるチェ・ヨンス監督も検温チェック(写真提供=FA photos)
各地の試合会場には「臨時隔離所」も設けられているという(写真提供=FA photos)
各地の試合会場には「臨時隔離所」も設けられているという(写真提供=FA photos)
かつてヴィッセル神戸でプレーした蔚山現代のキム・ドフン監督(写真提供=FA photos)
かつてヴィッセル神戸でプレーした蔚山現代のキム・ドフン監督(写真提供=FA photos)
給水ペットボトルの共用は禁止のため、選手名と背番号が書かれている(写真提供=FA photos)
給水ペットボトルの共用は禁止のため、選手名と背番号が書かれている(写真提供=FA photos)

2018年から大邱(テグ)FCに所属する日本人MF西翼も久々にKリーグのピッチに戻ってきた。

昨季はシーズン開幕時からレギュラーの座を掴み、2019年4月20日の第8節・浦項スティーラーズ戦ではKリーグ初ゴールも決めたが、5月26日の第13節・水原三星戦で膝の十字靭帯を痛め、手術することに。リハビリが続き、昨季は13試合1得点1アシストに終わっていた。

だが、5月9日の仁川(インチョン)ユナイテッド戦では先発として今季Kリーグ開幕を迎えた。試合は0-0のドローで終わったが、西は90分フルタイム出場した。

ケガから復帰してKリーグに戻ってきた大邱FCの西翼(写真提供=FA photos)
ケガから復帰してKリーグに戻ってきた大邱FCの西翼(写真提供=FA photos)

写真協力:FA photos http://www.faphotos.co.kr

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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