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「日常で運動がクセになる」筋トレ女神キム・ハンソルの健康美はどう作られたのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
キム・ハンソル(写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

韓国に、筋トレ女子が増えている。SNSにはトレーニング方法を親切に教えてくれる動画があふれ、影響力を持つインフルエンサーも増えた。

もちろん、フィットネス大会でその健康美を認められた“マッスル美女”たちも次々と現れている。

最近も4月20日に行われた『マッスルマニア・オリエンタルチャンピオンシップ』で、IZ*ONEなどを生み出したオーディション番組『PRODUCE』シリーズ出身のガールズアイドルが、鍛え上げた美ボディを披露してちょっとした話題になった。

(参考記事:IZ*ONEを生んだ『PRODUCE』出身のアイドルが破格的な美ボディを披露して話題!!)

そんな『マッスルマニア』関係者たちが2019年の“ライジングスター”と口を揃えている人物が、キム・ハンソルだ。

昨年10月に開催されたフィットネス大会『マッスルマニア』でコマーシャルモデル・トール部門2位、ミズ・ビキニ・トール部門4位を受賞。その美ボディはもちろん、モデル出身ならではの華やかなビジュアルと撮影に対する高いプロ意識などが評価されているという。

ここ最近は、ユン・ダヨンと共に『MAXQ』3月号の韓国版とアメリカ版の表紙を飾った。大会の頃と変わらぬ美ボディを披露した彼女は、普段も運動を続けているのか。キム・ハンソルに聞いた。

(参考記事:いま一番ホットな“マッスル美女”ユン・ダヨン&キム・ハンソルがフィットネス誌に登場!!【PHOTO】])

「運動はごく当たり前のこと」

「運動することがもうクセになりましたね。日常生活の中でも“運動やらなきゃ”と思うんです。

例えば、バスを待つ間にも周りに迷惑がかからない範囲で何かしら筋トレをします。バスの中では立っていること自体運動になりますね。家では“ホームトレーニング”としてトレーナーに教わったフォームやユーチューブを見ながらトレーニングをします。個人的には、腰からお尻につながるラインにこだわっているので腰と骨盤、お尻を中心にメニューを作りますね」

彼女のように、最近はホームトレーニングやジムに通うことも韓国女性にとっては珍しいことでもない。多くの女性が日常生活に運動を取り入れていることは、街を歩いていても感じられるほどだ。最近も“フィギュア女王”キム・ヨナのアスレジャー姿が話題になった。

「数年前は、アスレジャーを着た女子をほとんど見かけませんでしたね。だからアスレジャーを着ているとジロジロ見られたりしました(笑)。ただ、今はそんな雰囲気もガラッと変わったことを感じます。ガリガリのモデル体型が求められる時代もありましたが、もう時代が変わって正しい傾向に戻ったのだと私は思います。女性はもちろん、人にとって運動はごく当たり前のことです」

「運動は当たり前」と力強くいうキム・ハンソル。ところで、運動以外には趣味がないのだろうか。そう聞くと、これまた意外な答えが返ってきた。

2度目の日本は温泉旅行がいい

「私、日本のアニメーションが大好きです。最近は『バキ』と『進撃の巨人』シリーズにハマっていて、ここ(取材現場)に来る前にも見ていました。作品が完結したらイッキ見する派なので、いつもブームには乗り遅れますが(笑)。あ、もちろん『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』のような人気アニメも抑えています」

「日本のアニメが好き」という韓国の有名人は数多く見てきた。ユ・スンオクやレイヤンなど過去にインタビューした “マッスル美女”たちも「日本」について尋ねると、ジブリ作品や『君の名は。』などを大好きと言っていたが、『バキ』を見ていると言った女性はおそらくキム・ハンソルが初めてかもしれない。当然日本にもかなり興味を持っているらしく、日本旅行の思い出も聞かせてくれた。

「日本には一度行ったことがあります。日本で留学していた友だちと一緒に新宿あたりを歩きました。美味しいものを食べて、買い物をしたのは良かったのですが…、今度日本に行くとしたら、温泉旅行をしてみたいですね。東京のような都会も悪くなかったのですが、私はどうもローカル体質のようなので(笑)。また、前回の反省を踏まえて、最近ハマっている日本式ラーメンと、納豆を思う存分堪能し、新鮮なウニ寿司もたくさん食べたいですね」

日本でやりたいことを聞いたところで、気になったのは彼女のこれからの活動や、将来の目標だ。モデル活動をやっていただけに、イェ・ジョンファやシム・ウトゥムのように芸能界進出に関心を持っているのだろうか。

(参考記事:「上位1%の神ボディ」に「国宝級リンゴ尻」。韓国3大“美女スポテイナー”を一挙紹介!!【PHOTO】)

キム・ハンソル(著者撮影)
キム・ハンソル(著者撮影)

「将来の夢を聞かれると、いつも“ない”と言っていました。本当に夢がなかったので。今までは時の流れに身を任せて、ゆっくり生きてきたというのが事実です。モデルの仕事がダメになったら、美容関連の仕事に就けばいいや、とか思っていましたから。

ただ、今は違います。もともと人に何かを教えるのが好きなタイプなので、人々に運動の良さを伝えたいと思っています。今最も興味を持っているのは、トレーナーの資格を取ることですね。ただ、自分にできる限り、何でもチャレンジしていきたいです」

体作りを始めてから人生観も変わったというキム・ハンソルは、最後に「今を充実に生きようと思っています。そうすると未来も自然と良い方向に進むのではないでしょうか」と、強調した。

まさに“今”、充実な人生の真っ最中であるキム・ハンソル。2019年は彼女の飛躍の年になるだろうか。これからの活躍をぜひ見守りたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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