Yahoo!ニュース

TWICEが大人っぽい魅力を発揮!? K-POPガールズグループの“セクシー合戦”再びか 

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
TWICE(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

4月はK-POP界で新曲リリースが続いた月だった。それも人気グループが続々と新曲を発表しているため、自然と注目も集まる。

男性グループでは「BTS」(防弾少年団)がカムバックし、ニューアルバム『MAP OF THE SOUL:PERSONA』が「ビルボード200」チャートで1位を獲得した。

兵役問題まで注目されるBTS

「ビルボード200」で1年以内に3度にわたり1位を記録したグループは、ビートルズ以来というのだから、BTSを今や世界的なアーティストと認めない人はいないだろう。それだけに、韓国男性の義務である兵役問題にまで世界的な注目が集まっているのも頷けることだ。

女性グループのカムバックも大いに賑わった。

日韓合同アイドルグループ「IZ*ONE」が2枚目のミニアルバムをリリースし、「BLACKPINK」もカムバックを果たした。

(参考記事:IZ*ONE、新アルバムで“TWICE超え”の新記録。いよいよ大物ガールズグループに成長か)

また紅白歌合戦の出場など、日本でも人気が著しい「TWICE」が4月22日、7枚目のミニアルバム『FANCY』をリリースしている。

TWICEがセクシーに“変身”?

まさにカムバックラッシュだったわけだが、個人的にもっとも意外だったのはTWICEのショーケース舞台だった。

TWICEといえば、“カラーポップ”と呼ばれる明るく健康的で、元気なイメージが特徴だ。しかし今回のカムバックで見せた姿はまったく別。一言でいえば、大人っぽい魅力を見せたのだ。

(参考記事:【PHOTO】TWICEが“理由のある変身”を遂げた!! 新曲ショーケースで見せた「成熟した印象」

これまでのイメージを覆すブラックの衣装で果敢なパフォーマンスを見せ、韓国メディアも「変身」という言葉で報じたほどだ。

その傾向が見えるのは、前出のBLACKPINKも同じだ。

BLACKPINKは4月13日、米カリフォルニア州で行われた世界的なミュージックフェスティバル「Coachella Valley Music and Arts Festival」に出演したのだが、そこで「破格的な衣装」(韓国メディア)で登場したのだ。

BLACKPINKといえば、女性が憧れるファッショナブルなかっこよさで知られるグループだ。メンバーのジェニーやリサは、「世界で最も美しい顔100人」の上位にランクインされているだけに、こちらも“変身”したといえるだろう。

(参考記事:BLACKPINKのカムバックが大反響。強烈なサウンドと進化したパフォーマンスに世界中から熱視線

近年は「ユニーク路線」が目立っていたが…

近年、韓国ガールズグループは、「OH MY GIRL BANANA」の「“バナナアレルギー”でバナナが食べられない猿」というコンセプトに代表されるように、個性的でユニークなものが多かった。

しかし一時、加熱した“セクシー合戦”の兆しが少し見え始めている印象だ。振り返れば3月にカムバックしたMAMAMOOも、セクシーと話題になっていた。

それにしても、なぜTWICEはデビュー5年目のこの時点で“変身”を選択したのだろうか。リーダーのジヒョは、こう話している。

「今まで明るい姿をたくさん見せたので、“そろそろ飽きてないか?”と考えたし、ちょうど『FANCY』という新曲をすることになり、この曲で変身することができるのではないかと考えて挑戦することになった」

韓国や日本はもちろん、アジア各国でも人気を誇るTWICEだが、それに安住せずチャレンジの意志を持って“変身”を選択したわけだ。

韓国では「アイドルの寿命は5年」という言葉あるだけに、ガールズグループは生き残りをかけて、常に進化していかなければならないということだろう。

その選択肢のひとつが“セクシー化”だと考えられるが、そうなると数年前の“セクシー合戦”が再び始まってしまうかもしれない危惧もある。

5月7日にはMOMOLANDが、5月8日にはOH MY GIRLが、5月14日にはWeki Mekiがカムバックを予定しているが、果てして。

いずれにしてもK-POP界を代表する彼女たちの“変身”だけに、興味は尽きない。今後も注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事