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「筋トレ女子のカリスマ」とされる超絶美ボディ女優キム・ユリムとは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
キム・ユリム(写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

いまや女性にとって、身体を鍛えることはひとつのステータスになっていると感じる今日この頃だ。

SNSで鍛えた身体を披露する「筋トレ女子」や「腹筋女子」は絶えず、最近は芸能人も筋トレをしていることを積極的に公開している。

先月にはNHK BS1が「筋肉女子~スーパー美ボディへの道~」と題して女性たちのボディメイクを特集。今夏には筋トレを題材にした漫画『ダンベル何キロ持てる?』がアニメ化されるという。

韓国女性たちも筋トレに励んでいる。

健康的に美しくなろうとする女性が増えており、全国各地では大小さまざまなフィットネス大会が開催。その受賞者たちも関心を集めており、メディアでも頻繁に取り上げられている。

最近は、異色の経歴を持つ“マッスル美女”も登場した。女優のキム・ユリムがその人だ。

(参考記事:女優にしてマッスル美女のキム・ユリムが魅せた超絶美ボディ【PHOTO】

普段はミュージカルや舞台で活躍しているが、昨年10月に韓国で最も人気の高いフィットネス大会『マッスルマニア』に初出場すると、フィットネス部門1位、ミズ・ビキニ部門2位、モデル部門3位と3種目で入賞。

それをきっかけに彼女の美ボディに注目が集まっている。つい先日も、『ポピュラーサイエンス』の正月太り解消法特集でモデルに抜擢され、運動法を公開していた。

そんな彼女がボディメイクに目覚めたのはなぜだったのか。その本音を訊くべく、ソウルで独占インタビューを行った。

マッスル美女の先駆けを輩出

手始めに『マッスルマニア』受賞の感想を訊くと、「まさか1位をいただけるなんて、思ってもみませんでした」と話し始めたキム・ユリム。

「まったく期待していませんでした。私はフィットネスに関する仕事をしているわけでもありませんし、専門的なトレーニングを行っているわけでもありません。まして『マッスルマニア』は、歴史も長く、競争率も高い大会ですから」

たしかに『マッスルマニア』は、数あるフィットネス大会の中でも競争が激しい。ユ・スンオクやレイヤンなど、フィットネスブームの先駆けとなったマッスル美女もこの大会から輩出されてきただけに知名度も高く、キム・ユリムが出場した当時も約500人の参加者が美ボディで競い合っていた。

(参考記事:選ばれし7人の“マッスル美女”。時代が求め大衆が憧れるミューズ(女神)たち【PHOTO】

キム・ユリムも初出場で受賞できるとは考えていなかったそうだが、大会後の反響の大きさには驚いているという。

「これまでさまざまなステージに立ってきましたが、正直に言って、こんなに注目を浴びたのは初めてなんです。メディアに私の名が出ることもありませんでしたから、びっくりしています。

出場前には女優という職業のイメージとフィットネスは合わないと反対されたこともありましたが、結果的に私の存在を広く知らせるきっかけになって良かったです。今後の女優活動においてもプラスになりましたね」

「女性たちのカリスマ」

キム・ユリムに限らず、最近は『マッスルマニア』での受賞を機に活動の幅を広げるマッスル美女が多い。昨年、日本の週刊誌でグラビアを披露したイ・ヨンファも『マッスルマニア』受賞者だった。

それだけフィットネスへの関心が高まっているわけだが、キム・ユリムの場合は女性ファンも多いという。メディアでは、「ガールクラッシャー」「筋トレ女子のカリスマ」と称されているほどだ。

マッスル美女が登場するフィットネス専門誌『MAXQ』なども、読者の多くは男性だというが、キム・ユリムのようなケースはそれほど多くないだろう。

(参考記事:必見の美ボディ女神グラビア表紙。韓国軍人も熱狂マガジン『MAXQ』とは

彼女自身も、「堂々としていてアクティブだから、女性ファンが多いのかもしれません。珍しいですよね」と、それが自身の強みであることを強調する。

運動を始めたきっかけ

そんなキム・ユリムが運動を始めたきっかけは何だったのか。

最近は、フードセラピストになることを目指してボディメイクに取り組んだ“美しすぎる料理研究家”ホン・ダヒョンなども注目されたが、女優であるキム・ユリムが身体を鍛え始めた理由も気になるところだ。

そう質問すると、彼女は「最後に残ったのが、フィットネス大会だったんです」と切り出した。

「幼い頃から人前で踊ったり、舞台に立ったりするのが好きで、ダンスのステージにも立ってきました。ダンサーとして15年ぐらい活動していたんですよ。その後、女優に転身して、演劇やミュージカルに出演するようになり、舞台でできることはやりつくしたかと思っていました。

そんなときに思い立ったのが、フィットネス大会でした。これは経験したことのない舞台だ。若いうちに新たな分野に挑戦してみよう。そう思って、出場を決めたんです」

もともとチャレンジ精神が旺盛だというが、実際にそれを行動に移し、結果も出しているのがキム・ユリムのすごいところだろう。

大会に出場してみたことで、自分自身の変化も感じたという。

「ジムに行ったのも初めてだったんです。女優である以上、スタイルはキープし続けなければいけないので、これを機に身体を鍛える正しい方法を習えて良かったです。

何よりも、私自身を表現できたことがうれしかったです。舞台やミュージカルでは誰かになりきって、自分ではない人物の表情やセリフを演じてきましたが、『マッスルマニア』ではキム・ユリムとしてステージに立つことができました。それが一番貴重な経験だったかもしれません」

フィットネス大会を通じて初めての経験もできたと語るキム・ユリム。

そんな彼女はどのように身体を鍛え、現在の美ボディを手に入れたのか。そのボディメイクの秘訣については次回で紹介したい。(つづく)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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