『グッドワイフ』だけじゃない。実は海外ドラマのリメイクは韓国でも増えている!!

『グットワイフ』韓国版の主役はチョン・ドヨンだった。(写真:ロイター/アフロ)

1月スタートの新ドラマが次々とスタートしている今日この頃だが、1月13日から放送される『グッドワイフ』(TBS系)が話題だ。

主演の常盤貴子が19年ぶりに日曜劇場の主役を務めることも話題だが、注目すべきはこのドラマが2009~2016年にかけてアメリカで放送された人気ドラマ『The Good Wife』のリメイク作だということだろう。

韓国版はカンヌ女優や「美しき顔100人」が出演

先日は、世界中で大ヒットしたドラマ『24 TWENTY FOUR』の日本版リメイク制作が決まったというニュースも飛び込んだ。昨年フジテレビ系で放送された『SUITS/スーツ』を皮切りに、日本でもいよいよ海外ドラマのリメイク制作が活発化してきた印象を受ける。

実は日本より一足先に海外ドラマのリメイクブームが巻き起こった韓国でも、さまざまなリメイク作品が世に送り出された。

特に興味深いのは、そのブームの先頭を切ったのが2016年に放送された韓国版『グッドワイフ』だったことである。

主役を務めたのは映画『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭の主演女優賞に輝いたチョン・ドヨンだ。韓国ではその美しさに加え、確かな演技力にも定評がある“カンヌ女優”が11年ぶりに連続ドラマの主演を務めたこともあって、韓国でも話題だった。

(参考記事:韓国版『グッドワイフ』主演のチョン・ドヨンとは? レッドカーペットで見せた美貌も話題

韓国でも日本やアメリカ作品のリメイク続く

そんな『グッドワイフ』が火をつけた韓国のリメイク・ブームをさらに盛り上げたのが、世界に先駆けて韓国で初めてリメイクされた『アントラージュ★オレたちのハリウッド』。

また、2017年にはアメリカでロングランヒットを記録中の『クリミナル・マインド FBI行動分析課』が、2018年には『SUITS/スーツ』をはじめ、『溺れる女たち ~ミストレス~』『Life on Mars』などが韓国版としてリメイクされて、放送されている。

『グッドワイフ』韓国版も前出のチョン・ドヨンの存在感はもちろん、昨年年末に発表された「世界で最も美しい顔100人」の常連で2018年版で6位にランクインした元AFTERSCHOOLナナが高い演技力を披露し、大きな話題になっていた。

ただ、視聴率という面においてはアメリカ・イギリスのリメイク作が大成功を収めた例は少ない。

韓国の『日曜新聞』は昨年5月、「韓国では、米・英国ドラマよりも日本ドラマのリメイク成功率が依然として高く、制作サイドも日本ドラマ原作を好む」と報じた。その最大の理由としては「東西の文化や情緒の違い」を挙げている。

実際、日本ドラマのリメイク制作なら、いくつかの成功事例がある。

例えば、2009年放送の韓国版『花より男子』や、2013年に放送された『愛なんていらねえよ、夏』の韓国版『あの冬、風が吹く』など。『あの冬、風が吹く』の場合、一部から「日本版を超えた」と言われるほど作品性と視聴率の両方で好評を博し名作だった。

(参考記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?

来月には『リーガルハイ』もリメイク

もっとも、日本は文化的に近く日本作品のリメイクの成功事例も多いとはいえ、決して簡単なことでもないらしい。

以前インタビューしたチャンネルWの経営総括理事キム・ヒョンジュン氏も、韓国では殺人や性的描写において厳しい審議基準が設けられていることから、海外ドラマをそのまま放映できない難点もあると話していた。

日本ドラマを韓国で放送するに当たってもぼかし加工やカットが必要なくらいというから、海外ドラマ原作だとその内容を忠実に再現できないことは想像に難くない。

むしろオリジナルドラマよりも、ローカライズと作品性の二兎を追わなければならない海外ドラマのリメイクのほうが難しいという話も出ているほどだ。

ただ、それでも韓国では海外ドラマのリメイクは続いている。

例えばアメリカ・トラマだと、『24 TWENTY FOUR』でお馴染みのキーファー・サザーランドが米大統領に扮する『サバイバー: 宿命の大統領』の韓国版が放送を控えており、『THE MENTALIST/メンタリスト』のリメイク制作も決まっている。

日本ドラマのリメイクもある。2月には堺雅人、新垣結衣主演でヒットしたドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)や、1999年に放送された『美しい人』(TBS系)の韓国版が放送を控えている。両作品ともに日本で大きな話題を呼んだ作品だけに、韓国視聴者の反応が気になるところだ。

(参考記事:韓国版『リーガルハイ』の予告映像公開! 原作に忠実なオープニングが早くも話題

いずれにしても、今や一つの作品が国境を越えてあらゆる形へ変化する時代。国や言語を超えて同じ作品世界を共有できることが、リメイクの面白さでもあると思うが、今年もさまざまなリメイク作品が登場することを期待したい。