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東方神起、またも快挙!! 日本でも韓国でも楽曲がドラマ主題歌に起用され続けるワケ

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

先週から放送がスタートし、本日第2話が放送されるドラマ『いつかこの雨がやむ日まで』(フジテレビ系列・東海テレビ)。

AKB48の元メンバー・渡辺麻友が初となる連ドラ主演を務めていることも注目されているが、主題歌も話題になっている。

主題歌『Jungle』を歌っているのは、韓国はもちろん、日本でも絶大な人気を誇る男性デュオ東方神起だ。

東方神起は、約2年間の兵役を経て昨年8月に活動を再開。

その後、韓国では音楽活動と並行して数多くのバラエティ番組に出演して反響を呼び、日本では今年6月に海外アーティスト史上初となる日産スタジアム3デイズ公演を開催するなど、衰えぬ人気を誇っている。

(参考記事:質素な暮らしぶり、超ポジティブ…。東方神起メンバーの親しみやすさに大反響!!

それだけに、今回のドラマ主題歌起用にも日本と韓国のファンから大きな関心が寄せられている。

K-POPアーティストの中でも異例

もっとも、ファンの間ではよく知られている通り、東方神起の楽曲が日本のドラマで使われるのはこれが初めてではない。

例えば2011年には、ドラマ『美しい隣人』の主題歌を担当。

翌2012年にはBeeTVのドラマ『L et M わたしがあなたを愛する理由』、2014年には『チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮』などで主題歌を担当し、兵役直前の2015年にも昼ドラ『花嫁のれん』の主題歌に東方神起の楽曲が抜擢された。

昨年の活動再開後も、フジテレビ系ドラマ『明日の約束』、NHKのBSプレミアムのドラマ『主婦カツ!』の主題歌を歌っている。

これまで日本で数多くの記録を打ち立ててきた東方神起だが、ドラマ主題歌に抜擢されてきた数も、K-POPアーティストのなかでは異例の多さだといえるだろう。

(参考記事:デビュー投資額は80億ウォン!? 東方神起と数字の美しい関係~驚嘆すべき記録の数々~)

もともと東方神起は、韓国でもドラマの主題歌や挿入歌として起用されることが多い。

2007年に放送された『エア・シティ』、2010年の『アテナ』、2011年の『パラダイス牧場』などがそうで、2012年にはチャンミンのソロ曲『涙のような人』が時代劇『チョンウチ』の挿入歌に起用されたこともあった。

以前、長く東方神起の楽曲の作詞を担当してきた美人作詞家が「東方神起の楽曲も有害判定を受けたことがある」と告白したことがあったが、そんな逆風もどこ吹く風である。

(参考記事:東方神起の歌が有害指定?韓国の美女作詞家キム・イナが明かす仰天エピソード)

「次元の違うアーティスト」

それにしても、なぜ東方神起は日・韓のドラマ界からオファーが絶えないのか。

その理由の一つには、彼らの歌唱力の高さにあるだろう。

東方神起がデビュー前から歌やダンスの厳しいレッスンを積んできたのはファンの間では有名な話だが、人気があるだけでなく、そんな抜群の歌唱力があるからこそ、彼らの楽曲は数多くドラマに起用されてきたのだろう。

(参考記事:誕生秘話と苦難を乗り越えて掴んだ栄光…東方神起とSMエンターテインメントの“光と影”

実際、韓国のとある音楽関係者などは、ドラマで起用された東方神起の楽曲を聴いてこう評価しているほどだ。

「次元の違うアーティストだ。だから、彼らの楽曲はドラマ視聴者たちにも、ファンにも愛される」

K-POPの主題歌起用が増えている

日本でも韓国でも、数多くのドラマで楽曲が起用されてきた東方神起。

そんな東方神起が歌うからこそ、『いつかこの雨がやむ日まで』にも注目が集まっているのだろうが、最近は東方神起に限らず、K-POPアーティストの楽曲がドラマや映画の主題歌に起用されることが増えている。

ボーイズグループBTS(防弾少年団)は、韓国ドラマのリメイク版として今年4月から放送されたドラマ『シグナル』の主題歌を歌った。

また、今月1日に公開された映画『センセイ君主』の主題歌を歌っているのはガールズグループのTWICEだ。

どちらも日本で人気が高いグループだが、K-POPアーティストが主題歌を任されたのは、これまで東方神起が数々のドラマ主題歌を歌い、大きな反響を呼んできたこととも無関係ではないだろう。

いずれにしても、日本と韓国のドラマを盛り上げ続けてきた東方神起。今夜放送される『いつかこの雨がやむ日まで』では、彼らが歌う主題歌にも、注目してみてはいかがだろうか。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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