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“天気予報の恋人”がグラビア登場も。韓国でお天気お姉さんが定着した理由とは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真:アフロ)

梅雨入りの時期を迎えて天気予報が気になる今日この頃だが、韓国で今、一人の“お天気お姉さん”が話題を呼んでいるという。

チュ・ジョンギョンがその人だ。

『聯合ニュースTV』の“看板お天気お姉さん”と呼ばれるチュ・ジョンギョンは、韓国の人気男性誌『MAXIM KOREA』6月号では表紙モデルにも抜擢。セクシーなグラビアを披露し、注目を集めているのだ。

(参考記事:お天気お姉さんが「グラマラスボディ」を公開。男性誌の表紙モデルにチュ・ジョンギョンが初抜擢!!

「天気予報を教えてくれる恋人」

お天気お姉さんが『MAXIM KOREA』の表紙モデルを務めるのは、チュ・ジョンギョンが初めて。

メディアでも、「“清純”チュ・ジョンギョン、お天気お姉さんとして史上初めて『MAXIM KOREA』の表紙を飾る“こんなに爽やかだったの?”」(『韓国経済TV』)、「“ときめき注意報”…“お天気女神”チュ・ジョンギョン、男性誌の表紙モデルに」(『スポーツ朝鮮』)などと取り上げられている。

『MAXIM KOREA』といえば、グラビアアイドルで歌手の篠崎愛が表紙モデルを務めた2016年2月号が発売前日に予約分だけで品切れとなり、買いたくても買えない“篠崎愛MAXIM表紙号”などと関心を集めたこともある人気男性誌。

そんな『MAXIM KOREA』で、史上初めてお天気お姉さんが表紙を飾ったのだから、注目を集めるのも当然だろう。

ちなみに『MAXIM KOREA』の表紙モデルは、6月号から読者のオンライン投票によって決められるようになった。つまり、その第1回投票で選ばれたのがチュ・ジョンギョンなのだ。

それだけに読者の反響も大きく、「やはり読者の選択は正しかった」「美しすぎるお天気お姉さんだ」「天気予報を教えてくれる恋人のよう存在だったが、画報も素晴らしい」といったコメントが寄せられている。

かつては男性だった韓国の気象キャスター

もっとも、韓国でお天気お姉さんの美しさに関心が集まるのは珍しいことではない。

韓国では天気予報を伝える人たちを“気象キャスター”と呼ぶのだが、メディアにその美貌が取り上げられることはもちろん、マニアたちによるファンサイトや歴代の美人気象予報士を紹介するブログなどもあるほどだ。

スタイル抜群の女性たちが派手な衣装やミニのワンピース姿で天気予報を伝えていることから、「セクシーショーになっている」と批判されることもあるが、いずれにしても、お天気お姉さんたちの美しさが注目されていることは間違いない。

(参考記事:気象予報がセクシーショーにも発展してしまう韓国の“お天気お姉さん”事情)

ただ、今でこそそれほどの人気を集めているが、一昔前までは韓国で気象キャスターといえば男性が多かった。

韓国のテレビ関係者によれば、女性の気象キャスターが初めて登場したのは1991年のこと。『KBS1』で気象キャスターを務めたイ・イクソンさんが“お天気お姉さん第1号”で、当時、女性の気象キャスターの登場はお茶の間に大きなインパクトを与えたという。

“美人お天気お姉さんトリオ”も人気を後押し

イ・イクソンさんは「これまでの天気予報とはまったく異なる新鮮さで、視聴者の視線をくぎ付けに」(『聯合ニュース』)し、番組の視聴率も急上昇した。

そんな大反響を受け、ほかのテレビ局も対抗して“お天気お姉さん”の雇用に乗り出し、女性の気象キャスターが急増。“美人お天気お姉さんトリオ”などもその人気を後押しし、女性の気象キャスターたちが定着したのだ。

最近は「準芸能人」ともいわれるほど韓国ではお天気お姉さんたちの人気は高く、中にはそのまま芸能界入りするケースも。

“美人お天気お姉さんの元祖”とされるアン・へギョンなどは、お天気お姉さんから女優に転身している。

(参考記事:【写真】知的なのにセクシーな韓国の“お天気お姉さん”歴代トップ10を一挙紹介!!

今や韓国でお天気お姉さんたちは芸能人並みの人気を集めているわけだが、こうした状況があることも、チュ・ジョンギョンの『MAXIM KOREA』グラビアが話題を呼んでいる理由の一つだろう。

その美しさが注目され、史上初めて『MAXIM KOREA』の表紙にも登場したお天気お姉さん。グラビアの反響を見る限り、今後も彼女たちが関心を集めることは間違いなさそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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