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“菜々緒超え”のプロポーションを誇るマッスル美女ユン・ヘジュはなぜ美ボディに目覚めたのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ユン・ヘジュ((写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

近年、健康志向が高まり、フィットネス人気が高まっている韓国。健康美とセクシーさを両立させた“マッスル美女”が数多く登場しているが、そのなかでもユン・ヘジュはそのプロポーションの良さで有名だ。

日本でモデル兼女優として活躍している菜々緒(身長172cm・股下85cm)を超える身長172cm・股下106cmのプロポーションを誇る彼女は、もともとモデルとして活動していたが、昨年9月に開かれた韓国最大のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』のミズビキニ・トール部門で2位を受賞して以降、フィットネス業界でも支持を集めている。

昨年末にはフィットネス専門誌『MAXQ』で、2017年を代表する“次世代マッスル・クイーン4人衆”の一人として表紙を飾り、見事な美ボディが話題を呼んだ。

(参考記事:見れば納得!! “股下106cm”の驚愕スタイル美女ユン・ヘジュのスーパーショットがスゴすぎる!!

現在は、フィットネス関連事業を立ち上げる準備も進めているというが、そもそも彼女はなぜ体を鍛えようと思ったのか。

そう質問すると、ユン・ヘジュは「働きすぎて倒れてしまったことがきっかけでした」と切り出した。

美ボディの祭典を目指した理由

「大学を卒業した後、カフェで働き始めたんです。カフェ店員になるのが幼い頃からの夢だったので、当時は、今思えば働きすぎだと思うぐらい仕事をしていました。朝早くから夜遅くまで、カフェで働いていましたね。

でもある日、お店のカウンターで仕事をしていたら、ものすごい腹痛に襲われてしまって。そのままお店で倒れてしまい、病院に運ばれたんです。

急性胃腸炎でした。そのとき、“健康が最優先”だと悟り、運動を始めることにしたんです。そして、トレーニングをする上で、一つの目標にしたのが、『マッスルマニア』に出場することでした」

『マッスルマニア』は、韓国で抜群の知名度と影響力を持つマッスル大会である。

日本の写真週刊誌でも紹介されて“キュート&チャーミング”をキャッチフレーズとするチェ・ソルファをはじめ、数多くのスターを輩出してきただけに、大会の競争率も高く、並大抵の努力では入賞は難しい。

(参考記事:【写真と動画で解説】韓国美ボディの祭典「マッスルマニア」を楽しむ方法

ユン・ヘジュはそんな難関を目指して体作りを始めそうだが、大会までの準備期間も限られていた。

ユン・ヘジュがトレーニングを始めたのは大会の約6カ月前。一般的に、大会経験者でさえ6カ月以上かけて体を作ると言われている中、フィットネス未経験のユン・ヘジュにとって約6カ月という期間は、十分な日数とは言えなかったはずだ。

だが、それでもユン・ヘジュは時間が足りないことを言い訳にせず、トレーニングの密度を高めて体を作ったという。

「30~40分の有酸素運動から始めて、その後、1時間30分かけてウェイトトレーニング。これが基本の1セットですが、大会前は、この1セットを一日に2~3回繰り返していましたね。当時はまだマーケティング会社に勤めていたのですが、大会の2カ月前からは会社も休んでトレーニングに明け暮れていました」

初出場とは思えない表現力

また、トレーニングだけでなく、食事管理も徹底した。

先日、インタビューを紹介した“現役女子大生マッスル美女”イ・フィジンは、「舞踊のために細いスタイルを維持するのに慣れていたので、鶏むね肉などたんぱく質をたくさん摂らなければいけなかったのが大変でした」と語っていたが、ユン・ヘジュは、体脂肪を減らすために食事の品目を制限したという。

「もともと体脂肪が多かったので、食事管理にはかなり力を入れました。特に、食事の品目をかなり制限しましたね。インスタント食品やお米は絶対に食べず、鶏むね肉と白身魚、玄米やサツマイモだけを食べて過ごしました」

そんな過酷な準備期間を経て臨んだ『マッスルマニア』で、ユン・ヘジュは見事に入賞を果たしたわけだが、大会本番では、これまでモデルとして活動してきた経験も活かされた。

インタビューに同席した『マッスルマニア』韓国大会を主催するSPOMAX社のキム・ハンリム責任プロデューサーは、ユン・ヘジュをこう評価する。

「ユン・ヘジュ選手は、ステージ上での表現力が抜きんでています。大会の経験がない出場者は、舞台に上がると固くなってしまうものなのですが、彼女は違った。モデルでもあるからか、表情の見せ方やポージングが上手い。メディアが取り上げたくなるような、写真映えする選手です」

実際、大会での写真を見せてもらったが、ユン・ヘジュは次々とポーズを変えて美ボディをアピールしており、表情もリラックスしているように見える。

(参考記事:写真18連発!! 大胆パフォーマンスも…韓国“美ボディ女神”の祭典をプレイバック!!

ただ、キム・ハンリム責任プロデューサーの評価を聞いたユン・ヘジュは、少し照れた表情を見せた後、「でも、内心ではものすごく緊張していたんですよ」と、その当時の心境を明かした。

「慣れていないステージなので、やっぱり緊張しました。幼い頃からおとなしい性格で、もともとは人前に出るのが苦手でしたから。

でも、『マッスルマニア』は楽しかったです。膨大な量のトレーニングを重ねてきたので、自信を持ってステージに上がることができました。運動を通じて、考え方もポジティブになったのかもしれません。

結果発表のときに自分の名前が呼ばれたときには、涙が溢れてきました。舞台上では必死に堪えていましたが、ステージを降りた瞬間、号泣してしまって。努力が報われて、本当にうれしかったです」

それだけトレーニングに本気で取り組んでいたことがうかがえる言葉だが、最近はユン・ヘジュに憧れて体を鍛える女性も少なくない。

彼女をはじめとしたマッスル美女の露出が増えるにつれ、フィットネス人気も高まっているわけだが、そんな韓国の状況をユン・ヘジュはひとりの女性として、どう見ているのだろうか。そのあたりについては、次回に紹介したい。(つづく)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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