中国の“禁韓令”が一部解除されたが…韓国に外国人観光客は戻ってくるのか

(写真:ロイター/アフロ)

中国政府が自国民たちに韓国への団体観光を許可しない“禁韓令”が一部解除されたという。

その4日後となる12月2日、中国人の団体観光客31人が韓国を訪れた。中国人団体観光客が韓国を訪れるのは、禁韓令発動から262日ぶりのことだ。

外国人観光客が前年比23%減の韓国

振り返れば、今年の韓国のインバウンド事業は、中国人観光客の激減によって苦しめられた。

『聨合ニュース』が「今年の外国人観光客23%減少予想」と報じているように、訪韓した外国人観光客は10月末時点で昨年比23.9%減の1111万人だ。このままいけば、年間でも前年比23.4%減になるとされている。

3月に中国が「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備と関連して“禁韓令”を出したことが大きな原因との見方が強い。

実際に今年1月~10月に訪韓した中国人は353万7632人に過ぎなかった。2016年の同期間(701万5230人)と比べると、半分ほどという激減ぶりだ。

“禁韓令”以前から「二度とごめんだ」

つまり、それほどまでに“禁韓令”の影響は大きかったわけだが、外国人観光客の減少原因を外部から探すばかりでは問題の根本的な解決はできないだろう。

というのも、サードをめぐる禁韓令が発動する以前から、訪韓した中国人観光客が「もう二度とごめんだ!!」と嘆いていた事例がいくつもあったのだ。

(参考記事:「もう二度とごめんだ!!」 中国人観光客が韓国にガッカリする理由とは

何よりも、中国以外からの観光客、特に韓国が力を入れてきた東南アジア各国からの観光客を見ても、3~8月の数字はインドネシアが昨年比27.4%減、フィリピンも同23.5%減となっている。

外国人観光客が減少した原因をすべて、禁韓令ばかりに押し付けるのは正しくないだろう。

日韓で大きな差が…外国人観光客の“リピート率”

外国人観光客が増加している日本と比べても、韓国の問題点が見えてくるかもしれない。

外国人観光客のリピート率は日本が61.6%だったのに対し、韓国は38.6%しかないのだ。

前年のリピート率と比較しても、両国の明暗が分かれていることがわかる。日本は58.7%→61.6%とリピート率が上昇しているが、韓国は46.1%→38.6%と落ちているというのだから深刻だ。

(参考記事:日韓を訪れた外国人観光客の“リピート率”に大きな差が出たワケ

ただそれも自業自得かもしれない。

「女性観光客にとって危ない国」に

近年の韓国では外国人観光客、とりわけ女性観光客のトラブルが増えているという。

オーストラリアでは、これまで「女性観光客にとって危ない国」ランキングのトップはインドだったが、最近は韓国の名が挙がるようになってしまったらしい。

(参考記事:外国人女性の被害続々…“女性観光客にとって危ない国”に落ちた韓国

いずれにしても禁韓令の一部解除によって、中国人観光客は戻ってはくるだろう。さらに来年は平昌五輪もあるため、大幅な外国人観光客の増加が見込まれ期待もされている。

だからこそ韓国側の課題と問題点は、早期に解決してほしいものだ。