Yahoo!ニュース

驚きの水着グラビアと“袋とじ”。キム・ハヌル画報は韓国でどれだけ話題になっているのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
キム・ハヌル(写真提供:KLPGA)

日本女子プロゴルフツアーの今季賞金ランキングのトップを走るキム・ハヌルが、今週も週刊誌のグラビアを飾って話題だ。

今週は写真週刊誌で取り上げられており、なんとそのページ数は8ページに及ぶボリュームだ。先週も週刊誌でグラビアを飾っていたが、察するにそれだけ読者の関心が高い証拠なのだろう。

いつ、どこで撮られたのか

実際に写真を見た読者が気になるのは、写真がいつ撮られたかということではないだろうか。

というのも、キム・ハヌルは現在、ツアー生活の真っ最中。皆勤賞というわけではないが、先週の『日本女子オープン』までで30試合を消化した今季ツアーでは22試合に出場中。なかなか忙しかったはずだが、おそらくオープンウィークだった8月第3週に撮影したのだろう。

この時期、キム・ハヌルは自身のSNSでビーチ・リソードで短いオフを満喫していることを明かしており、そこでもグラビアで見せているような姿と笑顔を振りまいている。

(参考記事:韓国女子ゴルフ界の”スマイル・クイーン”キム・ハヌルのSNSがすごい!!)

おそらくこの時期に撮影されたのではないかと思うが、注目すべきは韓国でもキム・ハヌルが一般誌のグラビアを飾ったことが詳しく報じられていることだ。

「弾む肉体」と袋とじに驚く韓国メディア

例えば『マニアリポート』は、「キム・ハヌル、日本週刊誌で独占画報掲載」と報じ、雑誌の表紙とともに“袋とじ”という日本ならではの雑誌文化についても紹介していた。

画報(ファボ)とは韓国風のグラビアのことで、キム・ハヌルは韓国でもいくつかの画報を飾っているが、“袋とじ”という雑誌文化は韓国にはないだけに珍しかったのだろう。

(参考記事:【発掘写真館】麗しきドレス姿に戯れ笑顔まで…“スマイル・クイーン”キム・ハヌル画報)

「週刊誌を購入後、切り開き線を取り外してこそ見られるページにグラビアがある」と真面目に紹介しているのだから面白い。

興味深いのは『文化ニュース』の報道だ。

「単独」という枕詞をつけた記事で同メディアはグラビア写真を紹介し、「写真の中のキム・ハヌルはラッシュガードとビキニを着て浜辺に横たわり、タンタンハン・モンメ(弾けるばかりの肉体)を誇っている。

特に、フィールドで見せる帽子姿とは異なり、芸能人顔負けの美貌まで披露して視線を集中させる」と大絶賛していた。

韓国では最近、若手美女ゴルファーのアン・ソヒョンが「タンタンハン・モンメ」の代名詞とされているが、先輩キム・ハヌルがそのお株を奪った格好か。

ましてキム・ハヌルがグラビアで披露したのは、ラッシュガードとはいえ水着姿だけに韓国のメディア関係者たちも驚かずにいられない。

韓国で女子プロゴルファーたちを多く撮影してきたカメラマンのカン・ミョンホ氏も言っていた。

「今後は韓国女子プロも斬新な画報に挑戦するかも」

「女子プロゴルファーが一般紙に画報で登場することも少ない韓国では、まったく考えられないこと。ましてプロゴルファーであるキム・ハヌルが水着姿を披露するとは驚きというか、画期的すぎる。

ゴルフだけではなく、チアリーダーやレーシングモデル(レースクイーン)、マッスル美女など肌の露出が多いスポーツ美女たちも撮ってきましたが、プロゴルファーでここまで露出した写真は見たことがない」

それだけにカン・ミョンホ氏は、「今回のキム・ハヌルのグラビアを機に韓国で女子プロゴルファーたちのイメージが変わるかもしれない」ともいう。

「以前、黒いタイトスカート姿のアン・シネ『MAXIM KOREA』画報が発表されたとき、“女子プロゴルファー”とドレスアップという意外性が話題になり、カメラマンたちの間で女子プロたちのドレスアップ姿を撮ることが流行ったことがありました。

それと同じで今後は、“キム・ハヌルのような画報を撮ろう”が誘い文句になるかもしれない(笑)。 “次世代セクシークイーン”で新しいことに果敢に挑戦するユ・ヒョンジュなどは、誘いに乗ってくるかもしれない。もっとも、韓国で水着撮影は簡単ではないけど」

グラビアばかりに注目が集まるのは本望ではない?

キム・ハヌル自身も水着ばかりに注目が集まるのは本望ではないだろう。

最近、アン・シネも韓国メディアの取材で、日本のグラビアについて感想を求められ、「本当の自分をお見せしたとは思えないので」と意味深なことを語っているが、キム・ハヌルもグラビアを飾ったことだけに話題が集まることに対する反発心もあるはずだ。

(参考記事:日本での初グラビアに心残りが…!? 韓国メディアだけに語ったアン・シネの「本音」)

だからこそ注目したいのが、今日から始まる女子ツアー『スタンレーレディス』だ。

先週の『日本女子オープン』では23位タイ。それでも賞金ランク1位にあるが、2位の鈴木愛との差は約300万円にしかならない。初の賞金女王を目指すキム・ハヌルとしては、ふたたびその差を広げたいところだろう。

先週、今週と雑誌グラビアでしか笑顔を見ていない“スマイル・クイーン”。今週末はグリーンで会心の笑顔を見せられるだろうか。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事