Yahoo!ニュース

“美女スポーツアナ”チョン・イニョンが語る「韓国女子アナたちのヒミツ」(その1)

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
スポーツアナウンサー、チョン・イニョン(所属事務所提供)

日本と同じように、韓国にも人気の女子アナウンサーがいる。そのなかでも一際、男性から熱い支持を受けている女性スポーツアナウンサーが、チョン・イニョンだ。

身長175cmを超えるスラリとしたスタイルと、愛らしい笑顔で人気を集めている。

■“韓国のカトパン”

2014年に『アイ・ラブ・ベースボール』のMCに抜擢されると人気者になり、“野球女神”の愛称で親しまれるように。さらにサッカー番組を務めてサッカーファンを虜にするなど、まさに韓国を代表する美人スポーツアナなのだ。スポーツアナという職業を生かして行なったプロ野球の始球式も行なうし、最近はバラエティ番組のMC、ドラマ出演と活躍の場を広げている。

日本で例えれば誰が適しているだろうか。例えば同じく人気アナのチャン・イェウォンは“韓国の笹川友理”とされているが、チョン・イニョンの場合はその年齢やマルチな活躍フィールド、さらにはその人気と知名度から“韓国のカトパン”と言っても遜色ないかもしれない。

そんなチョン・イニョンとソウルでインタビューを行った。

忙しいなかでも快く取材に応じてくれた彼女は、そもそもアナウンサーになったきっかけについてこう話す。

「少し複雑なんです。私は幼い頃、両親と祖父と暮らしていました。高校生のときに、『挑戦!ゴールデンベル』というクイズ番組に出たんですよ。いろんな高校を訪れて、そこの高校生100人くらいがクイズに挑戦するテレビ番組です。

クイズに正解した人が勝ち残っていくのですが、私はなかなか脱落しないで、最後のほうまで残っていた。それを見た祖父が“イニョンはテレビに出る人になってほしい”とおっしゃって」

チョン・イニョンの祖父は、耳が不自由だったという。だからこそ祖父にはテレビに映る孫の姿がより眩しく見えたのかもしれない。

「とはいえ、そのときはスヌン(大学入試)も受けていたし、芸能人になろうなんて考えてもいませんでした。でも祖父の言葉が忘れられず、大学卒業後にアナウンサーになろうと思い、試験を受けたわけです」

韓国においてアナウンサーは非常に競争率の高い職業だ。

韓国で最も高い支持を集める報道番組『ニュースルーム』のJTBCの場合、女子アナの倍率が2000倍になったこともあったという。

(参考記事:存在自体がスクープだ!! 美しすぎる韓国女子アナウンサー“JTBC三人娘”

「初めて受けた地上波テレビのアナウンサー試験は、たしか応募者が2400人くらいいました。私はアナウンサーになるための特別な準備をしていなかったのですが、10人もいない最終試験まで残ったのです。だから“すぐにでもアナウンサーになれる!”って思いましたよ(笑)。

でも、そこからが長かった。5年ほど、最終試験で落とされる日々が続きました。もし最初に受けた試験で最終まで残っていなかったら、5年も受け続けられなかったと思う」

最終試験で落とされる日々が続いたある日、チョン・イニョンはスポーツアナウンサーの試験を受けてみようと考えた。彼女のアナウンサー人生のスタートとなる『KBS Nスポーツ』だ。一発合格だったという。

それからスポーツアナウンサー人生が始まるわけだが、彼女が韓国屈指の人気女性アナウンサーとなるきっかけはいくつかある。例えば、“バケツ水事件”だ。

2012年のとあるプロ野球公式戦で選手インタビューをしていたチョン・イニョンは、チームメイトがお祝いの意味を込めて放ったバケツ水を浴びてしまった。それでも、ずぶ濡れ姿でインタビューを続ける彼女に注目が集まったのだ。

(参考記事:“バケツ水”でズブ濡れでも根性見せた韓国屈指の美人アナ

数あるエピソードのなかでも、注目を集めたきっかけを本人は、こう話す。

「毎週の海外サッカー情報を提供する『ラリーガSHOW』という番組がありました。私が一番長く務めた番組で、3~4年ほどMCをして。

深夜の時間帯に放送される番組で、衣装もちょっとセクシーでした(笑)。それがちょっとしたイシューになったのかもしれません」

■語り継がれる表紙雑誌完売伝説

本人も認める通り、セクシーさは彼女の武器だろう。人気男性誌『MAXIM KOREA』で表紙グラビアを飾ったときは、その号が完売したほどだ。

(参考記事:韓国の美脚セクシー女子アナの表紙雑誌“完売伝説”

「私自身もそうですし、周りの人も不思議がっていました(笑)。アナウンサーなのに男性雑誌の表紙を飾ったというところに理由がある気もしますが…。雑誌の内容が良かったので、私が表紙だから売れたわけじゃないかもしれません(笑)」

そう本人は謙遜するが、モデル顔負けのスタイルをいかしたチョン・イニョンのミニスカート姿が男性ファンの心を掴んだことは明らかだろう。

同じくスポーツアナウンサーで、 “次世代スポーツ女神”とされるホン・ジェギョンが同誌のグラビアを飾ったことがあるが、完売まではいかなかったのだから。

「私にとっても、とても意味のある撮影でした。私がちょうど30歳(韓国の数え年で)になったときに発売されたんです。だから私も今までやったことのないことにチャレンジしようと思って撮影に臨みました。

“悪く見られるかもしれない”という思いもあって悩みましたが、今となってはやって良かったと思いますよ」

複雑な思いもあったというチョン・イニョン。それは、韓国女子アナ界で繰り広げられるセクシー合戦に意見が多いからだろう。渦中にいる本人たちはどのような心境なのだろうか。次回は、韓国女子アナたちのセクシー合戦について詳しく迫る。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事