アメリカ海軍では2021年6月に、MQ-25スティングレィという空中給油ドローンを使ってイリノイ州の空中での給油に世界で初めて成功したと発表した。ドローンはボーイング社が開発している。ドローンから給油用のホースが出てきて、それで飛行しているジェット機に給油する。その様子を動画でも公開している。

海軍少将のブリアン・コレイ氏は「有人のジェット機と無人の給油ドローンの組み合わせで飛行するコンセプトが形成された試験飛行になりました。給油ドローンは将来の空中での飛行中の給油の可能性を大きく高めました」と語っている。

海軍司令長のチャド・リード氏は「給油ドローンでの空中での給油は見事でした。ドローンでの空中での給油の早期の実現に向けてこれからも試験を続けていきます。空中を飛行している戦闘機やジェット機が給油のために着陸しないで空中でドローンによって給油できるようになることが私たちのミッションです」とコメントしている。

また給油ドローンは、空中でジェット機に給油するだけでなく、偵察や監視用にも活用される。今後数カ月間、試験飛行と給油を続けていく予定。今後、ジェット機や戦闘機が給油のために着陸して、給油をする時間も大きく省くこともできる。有人のジェット機や戦闘機は人間のパイロットが乗っているので、給油で着陸して休憩なども必要だが、無人のジェット機や戦闘機にも空中で給油できるようになれば、もっと効率的に、かつ長時間にわたっての上空で飛行のオペレーションができるようになるだろう。

▼ボーイング社が公開した空中でのドローンによる給油の様子