カナダ:「歩きスマホ」の女性、気がついたら道路へ・タクシーと衝突して怪我
日本でも「歩きスマホ」による事故やトラブルが後を絶たないが、世界中で「歩きスマホ」による事故やトラブルが社会問題になっている。
カナダのサレー市で2019年2月3日夜9時20分に「歩きスマホ」をしながら歩道を歩いていた22歳の女性が、気が付かずに道路に出てしまい、道路を走っていたタクシーと衝突。救急車で病院に搬送された。死ぬことはなかったが頭に怪我をした。サレーの警察では「歩きスマホ」の危険性を訴えて注意喚起をしている。
とっさの判断が出来なくなる「歩きスマホ」
「歩きスマホ」をしている人は「自分だけは大丈夫」という自己中心的思考に陥ってしまっている。そして視線と神経がスマホに集中しているから、周囲に目が届かないし、周囲の動きに気が付かない。また気が付いてからも今まで神経はスマホに集中していたから咄嗟(とっさ)の判断と動きが鈍くなる。「歩きスマホ」をしていて気がつかないうちに、歩道から道路に行ってしまい、目の前に車が現れても、瞬時の判断ができないでパニックになってしまう。
また最近ではスマホで動画を見ることも多く、イヤホンもしている。イヤホンをつけていると、周囲の音の聞こえも悪いからますます危険である。そのような状態で道路を歩くのは危険行為だ。
スマホの世界的な規模での普及によって「歩きスマホ」による事故は日本だけでなく世界規模での社会的課題になっている。「歩きスマホ」が危険だと頭では理解しているが、ついやってしまい、やめられないのだ。だが「歩きスマホ」は命をかけてまでやることではない。