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ツイッター、世界ユダヤ人会議と連携して「#WeRemember」キャンペーン:ホロコーストを忘れない

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

 1月27日は国際ホロコースト記念日。第2次大戦時にナチスによって600万人以上のユダヤ人や政治犯、ロマらが大量虐殺されたホロコースト。1945年1月27日にソ連軍によってアウシュヴィッツ強制収容所が解放された。現在では、ホロコーストの生存者らも年々減少してきている。

 ツイッター社は世界ユダヤ人会議(World Jewish Congress)と提携して、「#WeRemember」キャンペーンを実施。ハッシュタグで「#WeRemember」をつけて投稿し、ホロコーストの記憶と悲惨な歴史を忘れないようにしようと呼びかけている。またツイッター社は、「#WeRemember」専用の絵文字も作成している。「#WeRemember」は3年に渡って続けられている。

 ツイッター社は同社のニューヨークオフィスで世界ユダヤ人会議の代表者らとともに、スペシャルイベントも開催。参加したホロコースト生存者のToby Levy氏は「あと20年もしないうちに、ホロコーストの生存者は全員いなくなるだろう。反ユダヤ主義やホロコースト否定論などが現在でも起きており、それらについて真剣に議論していかないといけない」とコメント。

 世界ユダヤ人会議のCEOのSinger氏は「3年に渡る『#WeRemember』キャンペーンで、我々はソーシャルメディア(SNS)の拡散力と人々の情報発信力に驚いている。これからもSNSを活用して、ホロコーストの教訓を人々に伝えていきたい。現代のようなデジタル社会において、ツイッターのような全世界で共通のプラットフォームは人種差別発言の拡散にも使われるが、同時にホロコースト教育のようなポジティブな活用もできる」と語った。

 ツイッター社のディレクターのCarlos Monje氏は「世界ユダヤ人会議と連携して、『#WeRemember』キャンペーンを開催できることを誇りに思う。ジェノサイドや人種差別、ヘイトスピーチなど差別がなくなることを期待している。SNSとしてのツイッター社が情報発信や拡散において、重要な役割を果たしていることは理解している」とコメント。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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