Yahoo!ニュース

ハイコ・マース独外相「ドイツはキラーロボットの禁止を強く主張」地元メディアで

佐藤仁学術研究員・著述家
ハイコ・マース独外相(写真:ロイター/アフロ)

 ドイツの外務大臣のハイコ・マース氏は2018年12月、ドイツの新聞(Abendzeitung)のインタビューで自律化されたロボット兵器の禁止を訴えた。

 

 ハイコ・マース外相は「アメリカやロシアのような大国だけでなく、国際社会全体で新たな兵器をコントロールする枠組みを構築していくべきだ。核兵器の廃絶だけでなく、新たに登場してきている自動化された兵器の防止も必要だ。特に人間の判断を介さない自律化されたキラーロボットの防止が重要だ。ドイツはキラーロボットの禁止を強く主張し続けている」と語った。

 人工知能(AI)とロボットの発展によって、兵器の自動化とそれによる自律型殺傷兵器(LAWS)やキラーロボットへの進化が懸念されている。自律したキラーロボットが人間が関与しないで、ロボット自身が判断して標的を攻撃したり、人類に攻撃をしてくることが懸念されており、国際社会ではキラーロボットの防止に向けた対策の枠組みを構築しようとしている。

 

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

佐藤仁の最近の記事