400年の時を経て、メイフラワー号:2020年には自動運転船で大西洋横断へ
メイフラワー号をご存じだろうか。1620年に清教徒ピルグリム・ファーザーズがイギリス南西部のプリマスから、新天地アメリカ(現在のマサチューセッツ州プリマス)を目指した時の船だ。
そして400年の時を経てメイフラワー号が復活しようとしている。今度のメイフラワー号は完全自動運転の船だ。メイフラワー号が就航した400年を記念して2020年に完全自動運転船で大西洋横断を目指している。400年前のメイフラワー号は苛酷な66日間の船旅だったが、新メイフラワー号は自動運転で7日~10日で大西洋を横断できる予定だ。
自動運転船のメイフラワー号は英国のプリマス大学の研究者らが開発しており、クラウドファンディングで資金を集めていたが既に目標の10万ポンドは達成している。また自動運転船にはドローンも搭載され、航海中に気象データや海洋情報の収集も行っていく予定。
船も自動運転の時代へ
自動運転のバス、自動車、飛行機の開発は進んでいる。特に自動運転バスや自動運転車は既に国内外で公道での実験も開始されており、実用化も近い。自動運転飛行機も2020年を目途に開発が進められている。そしてついに船の自動運転も視野に入ってきた。実際にオランダのアムステルダムでは運河が生活の一部になっているため、運河を走る自動運転ボートの実証実験を行っている。オランダの自動運転ボートは人の移送以外にも、運河に捨てられたゴミの回収にも利用される予定だ。
まだまだそれぞれの分野で規制などの課題が残っているものの、あらゆる乗り物での自動運転の実用化が見えてきた。もはや「乗り物は人が運転しない時代」になっていくのは間違いない。