全国の鉄道23社「駅にポケモン出現させないで」要請:「歩きスマホ」自分だけは大丈夫ということはない

(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

「ポケモンGO」がリリースされてから、日本での「歩きスマホ」の風景も大きく変わった。多くの人がスマホを見つめながら「ポケモンGO」に夢中になっている。駅でも繰り返し「スマホのゲームは危険なのでやめましょう」と呼びかけているが、ほとんどの人はスマホの画面に夢中だ。

「ポケモンGO」は従来の「歩きスマホ」でやっていたLINEやFacebook、ニュースのチェックなどと違って、ゲームだから、そう簡単にはやめられないのだろう。駅でも多くの人が「ポケモンGO」に夢中だ。

全国の鉄道23社「駅にポケモンを出現させないで」要請

「歩きスマホ」は危険であることから、駅では鉄道会社や携帯電話会社らが「歩きスマホ」をやめるようにポスターを掲載したり、放送で積極的に注意喚起を呼びかけている。しかし駅で「歩きスマホ」をしている人は一向に減らないどころか「ポケモンGO」がリリースされてから増加している。

そして、ついに見かねた全国の鉄道事業者23社が「ポケモンGO」で駅や線路など鉄道施設内にポケモンのキャラクターが出現しないようにゲームを設定するなどの要望書を関係事業者に提出したと発表した。ポケモンのキャラクターを求めて、ホームでの「歩きスマホ」だけでなく線路にまで降りて行ってしまう人がいるのではないかと懸念しているのだろう。

「お客さまの安全確保の観点から、鉄道施設内においてキャラクターが出現しないようにゲームを設定するなどの要請書を関係事業者へ提出しました」とコメントしている。

「歩きスマホ」は危険がいっぱい

日本でも「歩きスマホ」が原因でホームから転落して死亡した事故もある。「ポケモンGO」が気になって仕方がないのだろうが、命がけですることではない。さらに多くの人がイヤホンまでしているので電車が接近していることに気が付かないことが多い。

「歩きスマホ」での事故やトラブルが後を絶たないが、自分がトラブルや事故に巻き込まれて犠牲になるだけでなく、電車遅延で多くの人に迷惑をかけることになるし、ぶつかって相手を怪我させてしまい加害者になることもある。視聴覚障碍者の方は目の前から来る人が「歩きスマホ」をしているかどうかなんてわからない。

また電車に乗る時も降りる時にもスマホを見つめながら乗降するので、電車の遅延につながる。「歩きスマホ」をしながら電車に乗ろう、降りようとしている人はスマホを見ているから、歩くのが遅く後ろの人はイライラする。「歩きスマホ」は接触事故による遅延だけでなく、一人ひとりの「歩きスマホ」の積み重ねも遅延の要因になっている。

そして「歩きスマホ」をしている人は神経がスマホに集中しているので、突然注意されるとカッとなってしまい、トラブルに発展する傾向が強い。過去には「歩きスマホ」を注意されてカッとなって暴力事件に発展したこともある。注意する方も命がけだ。

「歩きスマホ」では自分だけは大丈夫ということはない

「ポケモンGO」がリリースされてから日本だけでなく世界中で「歩きスマホ」で衝突事故に遭ったり、民家に不法侵入したり、崖から落ちたりとの事故やトラブルが続出している。ゲームの特徴上、屋外でいろいろなスポットに行き、そこに現れたポケモンのキャラクターを手に入れていくことから、もうスマホから目が離せなくなってしまっている。

「歩きスマホ」をしている人は自己中心的思考に陥っているので、自分だけは大丈夫と思い込んでしまう。だからまさか自分が「歩きスマホ」で事故やトラブルに巻き込まれたり、加害者になってしまうとは思っていない。

自分は「ポケモンGO」に集中しているのだから、ぶつかりそうになると、その相手が邪魔で悪いと勝手に思い込んでいる。だから事故やトラブルに巻き込まれたり、加害者になってしまうまで「歩きスマホ」はやめられないのだろう。決して「歩きスマホ」では自分だけは大丈夫ということはない。

「ポケモンGO」や「歩きスマホ」で人生を台無しにする必要はない。