沖縄はあす23日は”慰霊の日” まとまった雨は30年ぶりか
【慰霊の日とは】
6月23日は、沖縄では”慰霊の日”に制定されています。”慰霊の日”とは、太平洋戦争で、地上戦が繰り広げられた沖縄で、組織的な戦闘が終わった日とされる日です。戦没者の御霊を慰め平和を祈る日として、沖縄では休日と定め、沖縄の公立の学校などは休みとなっています。
【梅雨明けの平年値と同じ】
沖縄の梅雨明けの平年値は6月23日頃。梅雨入りは毎年、ばらつきがあるものの、梅雨明けの日はほとんど変わらず、30年間の平均の値を示す平年値が10年ごとに更新されても、現在の平年値の値は前回と同日の23日となっています。
沖縄では、「慰霊の日に梅雨明け」が県民の認識としてあります。
この日は、沖縄本島南部で慰霊の日の式典が行われます。梅雨明けと共に、強い日差しがジリジリと照りつける中で、正午に黙祷を捧げる式典の様子が毎年の光景となっています。
しかし、今年の慰霊の日は、沖縄付近で停滞している梅雨前線が活発化し、荒れた天気となるおそれがありす。
【今年の慰霊の日は雨予想・30年ぶりのまとまった雨か】
慰霊の日の式典が行われる6月23日の正午前後に大雨となったのは、1989年。式典会場から近い、南城市糸数(なんじょうし・いとかず)で12時台に19ミリの雨を観測し、24時間で48ミリの雨となりました。
今年は1989年以来、30年ぶりにまとまった雨となるおそれがあります。
大雨の原因は、沖縄付近に梅雨前線が停滞し、暖められた海上から湿った空気が、継続して入り続ける予想です。
【24時間で100ミリの雨予想】
沖縄気象台は、22日午後4時過ぎ、”大雨と雷及び突風に関する沖縄本島地方気象情報”を発表しました。
沖縄本島地方では、23日は多い所で1時間に30ミリの激しい雨が降り、大雨となる見込みで、警報級の大雨となるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意が必要と呼びかけています。23日夕方までの24時間に予想される雨量・多い所で沖縄本島地方は100ミリです。
毎年、”慰霊の日”の式典は熱中症への警戒を呼びかけていますが、今年は大雨への警戒が必要です。