ある日突然降りかかるアクシデント 高速道路の危険とどう向き合うか

※写真はイメージです。(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

突然タイヤが破裂する恐怖

先日、知人が高速道路で事故に巻き込まれた。追い越し車線を走行中、左隣の走行車線を走るトラックの右前輪のタイヤがバーストし、その勢いでハンドルをとられて追い越し車線へ進入。知人の乗用車の進路を塞ぐ形で接触した。

バーストにいち早く気付いた知人がブレーキをかけつつ、追い越し車線の右に残された僅かなスペースに回避したことで、人命にかかわるような大事故に発展しなかったのは不幸中の幸い。冷静な判断の賜物と言えよう。

走行中に突然タイヤが破裂するバーストは、通常のパンクとは異なり一気に空気が抜けるため、急にハンドル操作が効かなくなってしまう。その結果、車線を飛び出したり、ブレーキをかけても止まれなくなったり、とクルマを正常にコントロールできない状態になるため非常に危険である。今回の例はまさにそれだ。

特に高速道路はタイヤのトラブルが多い

国交省がJAFの協力を得て「自動車の路上故障」についてまとめた調査結果によると、一般道ではタイヤのトラブルが35.3%でバッテリー関連を上回りトップに。さらに高速道路ではパンクやバーストなどタイヤに関するトラブルが58.7%と断トツで第一位になっている。また、その割合が近年上昇しているというのも気になるところだ。

最近のクルマはメンテナンスフリーになりつつあり、車検時以外は空気圧のチェックすら自分ではしないという人も増えていると聞く。タイヤの性能も昔とは格段に向上していることも油断につながっているかもしれない。

バーストの主な原因は空気圧不足

バーストの原因として最も多いのが空気圧不足だ。特に高速道路では空気圧が低下した状態で連続走行するとタイヤがたわんで波打つような状態、いわゆる「スタンディングウェーブ現象」が発生する。さらに発熱によってタイヤ内部のコードなどの補強材を破壊し、最終的にバーストに至るわけだ。

他にもタイヤ自体の劣化や、トラックなどでは過積載が原因だったり、タイヤを縁石などに強く当ててコードを破損させたり、走行中に鋭利な落下物などを踏んでしまうとバーストすることもあるが、件数としては少ない。

ただ、バーストも防ぎようのあるトラブルだ。先の国交省の統計の中でも、「走行前にタイヤの摩耗量や外観の傷の確認、および空気圧の確認などの日常点検を確実に実施することにより、このような路上故障の発生を未然に防ぐ事ができると考えられる」と分析している。

バイクならどうするか!?

写真出典/Webikeニュース
写真出典/Webikeニュース

さて、話を戻して冒頭の事故例のように自分がアクシデントに巻き込まれないようにするためにはどうしたらよいか。

正直今回のケースは避けようがない不運だったのかもしれない。クルマ同士だったからまだしも、自分がバイクで高速道路を走行中に同じシチュエーションに出くわしたとしたら、何ができるのか……。反射的に急ブレーキをかけて減速しつつ回避しようとするだろうが、バイクであればそれが原因で転倒してしまうこともあるだろうし、急ブレーキによって後続車に追突される可能性もある。さらに生身でトラックと接触すれば、大きなダメージを負うことは疑う余地もない。そう考えると、万が一にも起こりうるリスクを軽視することはできないだろう。

危ない車両には近づかない

ひとつできることがあるとすれば、「危ない車両には近づかない」ことだ。これはバーストに限ったことではないが、たとえば自分では、明らかに汚い(整備不良)、車間を詰めたり急加速する(煽り運転)、フラつきなど挙動不審(居眠り、スマホ)などのクルマがいたら、まず距離を置くようにしている。

また、トラックなどの大型車両についても自分は注意している。やはり過積載によるバーストや積み荷の落下などの可能性があるし、特にバイクだと大型車両の近くは乱流による影響も大きいなどリスクが高いためだ。

不可抗力、運がなかった、ということも世の中にはある。ただ、それでもサバイバルしていくための最善の努力は怠るべきではないと思うのだ。

出典:Webikeバイクニュース