バイク盗難にどう立ち向かうか!? 最近の傾向と対策を考える

※本稿画像はすべてイメージです。

数年前まではバイク盗難についての記事がメディアなどでも多く取り上げられていましたが、最近は目にすることが減ったように思うのは私だけでしょうか。気になって調べてみましたが、それはデータでも裏付けられているようです。

バイク盗難は減っているが…

警視庁のデータによると、平成29年の都内の「オートバイ盗」の発生件数は1,730件となっていて、平成25年の3,926件に比べると半数以下となるなど、ここ数年、バイク盗難の発生件数は減少傾向にあるようです。

また、全国的にも平成20年に約8万件発生していたバイク盗難が平成29年には約2万件に減少するなど、ここ数年で劇的に減っています。検挙率もこの間、11%程度だったものが15%まで上昇するなど好転しているように見えます。

バイク盗難が減少した理由としては、イモビライザーなどの盗難抑止装置の普及やユーザーの防犯意識の向上、警察と日本二輪車普及安全協会が推進している「グッドライダー・防犯登録」などの地道な活動が奏功していることが考えられます。

ただ、クルマの盗難件数が約1万台であることを考えると、普及台数の割にバイク盗難はまだまだ多く、今後も引き続き対策が求められると言えるでしょう。

最近はネット情報も狙われている

窃盗犯にもいろいろなタイプがあると言われています。不良少年が遊び半分でスクーターやミニバイクなどを盗む場合や、転売目的で高級モデルを狙ってくる窃盗グループ。中でもタチが悪いのは組織化されたプロ集団によるものです。

以前、雑誌でプロの窃盗団の手口を取材したことがありましたが、賊は思いつきで盗むわけではなく予め用意されたリストに従ってターゲットを見定めているようです。狙いは海外で高く売れる高級外車やスーパースポーツモデル、人気の絶版車など。盗んだバイクはアジトでバラバラに分解され、パーツとして国外に持ち出され、現地で組み立てられて闇市場で売られていきます。

以前取材したときは、日本で盗まれたBMWが半年後にタイで見つかったというケースもありました。かつては街中や住宅街を巡回しながら盗めそうなバイクを物色していたようですが、最近ではネットで情報収集するなど個人のSNS情報なども標的にされるようなので投稿にも気を遣う必要がありそうです。

目立たせないことが大事

防犯対策としてはまず「目立たせないこと」が大事。これ見よがしに高級車を露出させていれば、盗んでくれと言わんばかりです。警察のデータでも約6割が「住宅の敷地内」で盗まれていることを考えると、まずはバイクカバーなどで車体の特徴や色を隠すなど窃盗犯の目につかないようにすることが基本です。その意味ではガレージ保管が最強の防犯対策ではありますが、マンションなど簡単にガレージを設置できない場合が多いことも事実。

そうした事情から、都市部を中心に最近ではレンタルガレージも増えています。防犯対策がしっかりとした物件を探すといいでしょう。

人目が多い場所も油断できない

バイクの場合、外出先でどう停めるかが悩みどころです。警察のデータによると4割近くは「駐車場・駐輪場」や「道路上」で盗まれています。人通りが多い場所なら人目につくので大丈夫だろうというのも甘い考えです。自分の知り合いは、大通りに面したファーストフード店前の路上に15分駐車していただけで大型バイクを盗まれたそうです。

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聞くところでは、レッカー業者に扮した窃盗犯が白昼堂々とパワーゲート付きのトラックに乗せて運んでいくという話もあるほど。バイクを停めやすい路上は、逆に言うとプロにとっては盗みやすく逃走しやすい場所でもあるわけです。

ということで、外出先でも盗難防止に配慮した二輪専用の駐車場・駐輪場を利用するのがベストです。

「盗みづらい」状況を作る

自宅でも外出先でも、市販の盗難防止グッズを活用して防犯効果を高めるとなお確実です。何故なら窃盗犯に「盗むのに手間がかかりそうだ」と思わせる状況を作ることが有効だからです。

例えばバイク専用の鋼鉄製「チェーンロック」やホイールにかませる「U字ロック」、ブレーキを固定する「ディスクロック」などが一般的ですが、ポイントは簡単に壊せない構造と強度を持っていること。さらに2個以上のロックを車体の異なる部位にセットし、そのうちの1個は鉄柱やコンクリートブロックなどの地上の固定物に締結する、いわゆる“地球ロック”状態にするのが理想です。もちろん、自分にとっても手間とコストがかかりますが、大事な愛車のためには代えられないものでしょう。

また、自宅限定になってしまいますが防犯カメラも有効です。人感センサーと連動したフラッシュライトで威嚇効果があるタイプや、本物と見分けがつかないほど精巧でリーズナブルな作りのダミーカメラなども出ていますので、保管場所に応じて工夫してみるといいでしょう。

最終的には盗難保険で安心を買う!?

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最終手段として、万が一の補償を求めるのであれば盗難保険に入ることをおすすめします。保険料や補償額は取り扱い会社により異なっていますが、保険料としてはだいたい年間で車両価格の1~3%程度といったところです。それで心の平和を得られるのであれば安いと言えるかも。

盗難対策に絶対はありませんが、大事な愛車を守るため、後で後悔しないためにも、できることに労を惜しまない努力が大事ではないでしょうか。

【参考資料】

■警察庁:平成29年の 刑法犯に関する統計資料

■警察庁:自動車・二輪車盗難対策

■警視庁:「オートバイ盗」の防犯対策

出典:Webikeバイクニュース