2019年のバイク業界を大胆予測 「電・土・懐」が今年のトレンドだ!

明けましておめでとうございます!本年もWebikeバイクニュースをよろしくお願いいたします。年初めということで、2019年のバイク業界を大胆に予想してみたいと思います。

2輪の電動化がいよいよ始まる

皆さんもお気付きのとおり、最近は4輪だけでなく2輪にも電動化の波が押し寄せてきています。2018年はハーレーダビッドソン初の電動バイクが発表され話題になりましたが、今週さらにビッグニュースが飛び込んできました。世界最大級の家電見本市「CES 2019」にて、今秋に全米発売する「LiveWire」の実車を公開、予約受付も開始するとのこと。

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▲LiveWire

スペックや価格も明らかになり、いよいよリアルなスポーツ電動バイクとして世界を走り出します。また、これに続く軽量級のコンセプトモデルも2タイプが発表されるなど本気度が伝わってきます。

国内では昨年末にホンダからPCXハイブリッドに続きPCXエレクトリックがリース発売され、今春からシェアリングやレンタルサービスの展開を予定するなど、都市型コミューターからじわじわと電動化が進みつつある印象です。

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▲PCXエレクトリック

また、EICMA2018ではKYMCOから6速ミッション搭載のEVスーパースポーツ「SUPER NEX」が発表され、ADIVAからは高速道路も走れる電動ビッグスクーター「VX-1」と、屋根付き3輪コミューターの電動版「AD1-E」が相次いでデビュー。折しも2019シーズンからMotoGPのサポートレースとして「MotoE」の開催が控えるなど、電動化へのシフトは世界的な潮流と言えそうです。

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▲SUPER NEX

進化した“ゆるオフ”と中量級アドベンチャーがくる

最近、オフロードやダート走行を想定した“土の香りがする”モデルが盛り上がっています。ここ数年、道を選ばずロングーリングもこなせるアドベンチャーモデルがブームでしたが、ここにきて「スクランブラー」や「ダートトラッカー」と呼ばれる”ゆるオフ系”モデルが特に人気です。これらは元々オンロードモデルをベースにオフロード性能を高めたもので、当初はスタイリングや雰囲気重視でしたが、最新モデルでは、林道はもちろん本格的なオフロード走行もこなせるモデルも出てきています。

たとえばトライアンフから今年発売される「スクランブラー1200」は、クラシカルな外見に関わらずアドベンチャーモデルを超えるオフ性能を備えていると言われます。

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▲Scrambler 1200 XE

また、インディアンから今春発売される「FTR1200」は、2018年の全米ダートトラック選手権を制したFTR750レーサーを再現したストリートモデルで、電子制御をフル装備した新時代のフラットトラッカーとして期待を集めています。

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▲FTR1200S

もうひとつの注目はミドルクラスのアドベンチャー系。今まさにダカールラリー18連覇を目指して南米の荒野を疾走中のKTMが繰り出す、同ブランド初の並列2気筒マシン「790アドベンチャー」がいよいよデビューします。

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▲790アドベンチャー

国産勢では、「FIND THE NEXT HORIZON」と名付けられ、世界中のラリーコースを走破する長期テストを終えた、ヤマハの新型「テネレ700」の市販モデルがおそらく今年中に投入されるはず。現実的なサイズ感と扱えるパワーを持った中量級アドベンチャーは、今後有望なジャンルであることは間違いないでしょう。

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▲新型「テネレ700」

かつての栄光を称えたトリビュートモデルが全盛に!?

そして気になるのが今後のネオクラシックの動向です。伝統的なスタイルに現代の性能を備えた、いわゆる“ネオクラ”がブームと言われて早10年。昨年はレトロで近未来的な雰囲気に最新スーパースポーツの走りを組み合わせた「CB1000R」などの新種が現れるなど、このジャンルも定義が難しくなってきています。

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▲CB1000R

その中で、かつての名車の誇らしい伝統やストーリーを前面に出した復刻的モデルが人気です。その代表格と言えるのが昨年爆発的な大ヒットとなったカワサキの「Z900RS」。これはZ神話の圧倒的なブランド力を最大限に生かし、多くのユーザーが心の底に持っているノスタルジーに訴えた成功例と言えるでしょう。

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▲Z900RS

そして、同様の立ち位置にあるのが、昨年のインターモト2018でアンベールされたスズキの新型「カタナ」です。

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▲新型「カタナ」

過去の輝かしい歴史や実績を称えるこうしたモデルは、単なるネオクラの枠を超えた“トリビュートモデル”とも言える新たなジャンルとして定義されてもいいのでは。トライアンフの「ボンネビル」シリーズなども代表的ですが、この辺りは日本のお家芸でもあります。ホンダ、ヤマハを含めて次の一手を期待せずにいられません。

というわけで、今年もバイク業界のさらなる飛躍に期待しましょう!

※原文より筆者自身が加筆修正しています。

出典:Webikeバイクニュース