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トライアンフから新型スピードトリプル登場 電子制御化された最強3気筒ファイターだ!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
TRIUMPH Speed Triple S/RS

ピークパワーは10馬力アップの150PSを実現

トライアンフが誇る最強のスポーツネイキッド、スピードトリプルに新型が登場した。 2018年型の「Speed Triple S」と最上位モデル「Speed Triple RS」である。

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▲Speed Triple RS

伝統の水冷3気筒DOHC1050ccエンジンは105個の新パーツを採用するなど大幅刷新され、最高出力は7%向上して150PSとなり先代モデルより10PSアップ。最大トルクは4%向上し7,150rpmで117Nmとなっている。

レッドゾーンが1,000rpm高く設定されより高回転化するとともに、スロットルレスポンスが向上し3気筒エンジンならではのスムーズでリニアなパワーを実現。排気の流れがスムーズになった新設計サイレンサーによりさらにエキゾーストサウンドにも磨きがかかった。

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▲Speed Triple S

また、ギアボックスも改良され、段階式スリップアシストクラッチを採用しさらなる軽量化も実現するなど改良点は多岐にわたっている。

5種類のライディングモードを搭載

車体面では特徴的なアルミニウム製ツインスパーフレームと片持ち式スイングアームの他、Brembo製ラジアルモノブロックブレーキやPirelli Diablo Supercorsaタイヤなどハイスペックな装備を採用し、乗り心地も向上されている。

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▲Speed Triple S

インターフェイスも進化した。新型ストリートトリプルにも採用された角度調整機構の付いた新設計フルカラーTFTディスプレイが採用され、夜間走行中も操作しやすいバックライト付きボタンと直感的な操作が可能な5方向ジョイスティックを装備。最大5種類のライディングモード(ROAD、SPORT、RAIN、RIDER、TRACK)とクルーズコントロールが標準装備された。

新設計の慣性計測ユニットを搭載

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▲Speed Triple RS

今回投入された最上位モデルのSpeed Triple RSはさらに装備が充実。コンチネンタル社製の新設計の慣性計測ユニット(IMU)によるコーナリングABSとコーナリングトラクションコントロールを搭載し、ライディングモードにTRACKが追加される他、ラップタイマーやキーレスイグニッション、キーレスステアリングロックも採用。

足まわりにも、OHLINS製NIX30フルアジャスタブル倒立フォークとTTX36ツインチューブモノショックを装備するなど強化。新設計のエキゾーストとArrow製チタンサイレンサーが装備され軽量化も実現した。

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▲Speed Triple RS

また、外装面でもカーボンファイバーを採用した軽量ボディとマット仕上げのアルミニウム製リアサブフレーム、専用デカールを装備するなど高級感あふれる仕様となっている。

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▲Speed Triple RS

新型スピードトリプルは見た目を大きく変えずに、地道な改良を積み重ねて確実にスペック向上を図るという、トライアンフらしい進化の形で登場した。国内投入は今春以降ということなので期待して待ちたい!

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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