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首都圏の高速道路がなんと乗り放題!? バイク限定の「首都圏ツーリングプラン」が7月よりスタート!!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト

東日本高速道路と中日本高速道路が、高速道路で初めてとなる二輪車限定の「首都圏ツーリングプラン」を発売することになりました。

ツーリング需要を喚起

このプランは対象となるエリアの高速道路が定額(最大2日間)で利用できるのが特徴で、これによりツーリング需要を喚起することで、首都圏一円に広がる観光地やツーリングスポットの活性化、高速道路の利用促進を図るのが目的だとか。

対象期間は2017年7月14日(金)~2017年11月30日(木)で、対象車両は「ETCにより高速道路を走行できる自動二輪車(料金車種区分:軽自動車等)」とのこと。

定額で対象エリア内の乗り降りが自由に

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販売コースは4つで、(1)関越道・上信越道・東北道コース、(2)東北道・常磐道コース、(3)東関東道・館山道コース、(4)東名・中央道コース、となり、価格は各コースそれぞれ2500円。

そして何といって素晴らしいのは、「対象エリア内乗り降り自由(2日間)」となっていることです。

例えば、練馬 IC ⇒ 沼田 IC ⇒【草津温泉】⇒(一般道)⇒ 【富岡製糸場】と経由した後、富岡 IC ⇒ 練馬 ICという往復利用をした場合、通常なら二輪車1台につき5,290円かかるところ、このプランを利用することで2,500円となります。

実に約53%の割引となり、実質2,790円もお得だということになりますね。

詳しくは下記の概要を見てみてください。他にもいろいろな利用例について「どれだけお得か」という金額も含め、具体的な観光スポットを巡るコースとして紹介していますので、イメージしやすいと思います。

【参考資料】首都圏ツーリングプラン概要

高速代を気にせずに周遊できる

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なお、このプランについてはコースごとにNEXCO東日本、またはNEXCO中日本のWEBサイトから申込みが可能となっていて、7月3日(月)10時から事前予約の受付が開始されます。

これはNEXCO東日本・NEXCO中日本のコラボ企画として、高速道路では初の試みということで、とても利用価値のある素晴らしいプランだと思います。

個人的にも非常に興味がありますね。仕事でバイク関連の撮影をする場合も、だいたい1泊2日で広範なエリアを移動しながらロケをする場合が多いので、そこで「乗り降り放題」であれば、高速代を気にせずに良いロケーションを探し求めて効率的に移動できます。台数が多くなれば、その時間&コストのメリットはとても大きいと思います。

自分の話になってしまいましたが、もちろん趣味で行くツーリングでも大いに有難いです。

台数が多くなればその分メリットも大きい

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上記の例に照らしてみれば、10人いればトータルで3万円近くお得ということで、夜の宴会代としても十分元が取れてしまいますよね。

自分だったら、例えば1泊2日の(2)東北道・常磐道コースであれば、東北道を使って「那須高原」や「日光・中禅寺湖」方面を巡って大自然を満喫しつつ一泊。

翌朝から北関東道と上信越道を一気に横断して「碓氷峠・軽井沢・浅間ルート」辺りでワインディングとお洒落なランチを楽しみつつ、時間があれば「草津」まで足を伸ばして温泉を浴びて、関越道でSAに立ち寄りながらゆったり帰ってくるルートなどが思い浮かびます。

継続的なプランには今年の実績がカギ

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利用期間は11月末までということですが、できれば来年も継続的なプランにしてほしいですよね。

そして、「首都高速」もコレボレーションしてくれることがあればもっと行動エリアが広がるし、さらに全国の高速道路にもこうした試みが広がっていくと素晴らしいですね。

そのためには今年の実績が大事と思いますので、ぜひライダーの皆さんにはこの機会に高速道路をどんどん利用していただき、ロングツーリングの醍醐味を楽しんでいただければと思います。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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