【2016年最新バイク動向】気になるモーターサイクルは!?
2016年度のバイク業界を占う上で、まずは各メーカーから発売が予定されているニューモデルについてチェックしてみたいと思います。すでに発売時期が決まっているものから未定のものまで、注目のモデルをひと通りピックアップしてみました。情報が豊富に出回っているメジャーな大型モデルが中心ですが、そこはご勘弁ください。
Hondaは国内投入間近の「CRF1000Lアフリカツイン」
ホンダでは何といっても「CRF1000Lアフリカツイン」だろう。90年代に人気を博したアフリカツインの再来であり、今年もダカールラリーを快走中のCRF450RALLYのイメージを投影した本格派アドベンチャーモデル。並列2気筒1000ccにDCTとトラコンを搭載し、ラグジュアリーな長旅にも対応する。国内での発売も間近だろう。
YAMAHAは「MT-10」、「XSRシリーズ」と目白押し
ヤマハからは昨年その高性能ぶりに度肝を抜かれた新型R1をベースにした、ストリートファイター「MT-10」が登場。人気の3気筒スポーツ、MT-09をベースにトラディショナルテイストでまとめた「XSR900」、および同コンセプトを並列2気筒のMT-07ベースで仕上げた「XSR700」も年内中には発売される見通しだ。
SUZUKIは軽量Vツインモデル「SV650」が復活!
1月から燃料電池バイクの公道テストを開始すると発表し、年末の新聞紙面を賑わせたスズキから、市販モデルとしてはグラディウスをベースにエンジンを進化熟成、車体を大幅に軽量化したVツインモデル「SV650A」が登場。EICMAにコンセプトモデルとして登場した、期待の新型「GSX-R1000」は2017年に持ち越しだ。
KawasakiはWSBKを制した新型「ZX-10R」、スクーターモデル「J125」
昨年、H2/H2Rが大ブレイクしたカワサキだが今年はやや大人しめな印象。カワサキとしては珍しいスクーターモデルの「J300」の弟分として「J125」がデビュー。車体とエンジン、足回りのすべてを刷新した新型「ZX-10R」、最速メガスポーツの足回りを強化した上級版「ZZR1400ハイグレード」にも注目したい。
BMWは後傾シリンダー、後方排気、独創の「G310R」
BMW初の排気量500cc以下モデルとして注目を集めるのが、水冷単気筒DOHC4バルブ313ccエンジンを搭載する「G310R」。後退シリンダーに後方排気という技術的なチャレンジも盛り込まれたプレミアムスモールモデルである。
ドゥカティはスクランブラー400こと、「スクランブラー Sixty2」、「Xディアベル」が登場
ドゥカティからは昨年一大旋風を巻き起こしたスクランブラーに、普通二輪免許で乗れる排気量399ccの「スクランブラー Sixty2」が追加、2月に発売される予定だ。またEICMAでベストルッキングに選ばれた「Xディアベル」、19インチホイールと足長サスを得てオフロード性能を高めた「ムルティストラーダ1200エンデューロ」、排気量を拡大した「959パニガーレ」などが続々と控えている。
トライアンフはフルモデルチェンジを果たした「ボンネビルシリーズ」がいよいよ登場
トライアンフの伝統を今に伝えるボンネビルシリーズが、久々のフルモデルチェンジにより生まれ変わった。排気量拡大と電子制御化で走りのポテンシャルもアップ。水冷1200cc並列2気筒搭載のクラシカルな「ボンネビルT120」とカフェレーサータイプの「スラクストンR」、900ccの「ストリートツイン」が今春から国内投入される。セミアクティブサス搭載の「タイガーエクスプローラー」と新型「スピードトリプル」にも期待したい。
KTMは刷新された「690デューク/R」とスポーツツーリングモデル「1290スーパーデュークGT」
KTMからはLC4エンジンを大幅リニューアルした5代目「690デューク/R」が登場。Rは5psアップの75psを実現しつつ、トラコンやライドモード、スポーツABS装備と安全性も高められた。セミアクティブサスと大容量タンク、大型スクリーンを得て快適超特急へと華麗なる変貌を遂げた「1290スーパーデュークGT」にも注目したい。