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名古屋・外食シーンの最注目株!“パクリ”と行きたくなる「がブリチキン。」の魅力

大竹敏之名古屋ネタライター

からあげブームにも乗って大繁盛!名古屋の新鋭外食チェーン

名古屋の外食シーンで今最も勢いがある注目株が「がブリチキン。」(経営/(株)ブルームダイニングサービス)、通称「がブチキ」です。

からあげ3種MIX揚げ1070円、骨付鳥961円、角ハイボール411円
からあげ3種MIX揚げ1070円、骨付鳥961円、角ハイボール411円

骨付き鳥とからあげ、ハイボールが3本柱のカジュアルでコンパクトなバル業態で、10坪で月商500万円をたたき出す店もあるなど大ヒットしています。名古屋では名古屋駅や栄、金山など主に市内中心部に出店しているので、出張族や旅行者も気軽に立ち寄れます。

駅近の小規模店が主流。活気あふれるムードも人気の理由
駅近の小規模店が主流。活気あふれるムードも人気の理由

人気の秘密はクセになる味つけ。特製タレにつけこんだ唐揚げは、衣はサクッ、肉はジューシー。タレは名古屋人好みのうまみの濃さで、不思議と後を引きます。カレー、ラー油、チリトマトをお好みでトッピングすれば味の変化も楽しめます。骨付き鳥はガツンと来るスパイシーな味。肉は2種類で、柔らかなひな、歯ごたえある親のいずれかを選べます。

インパクトがあり、いつの間にかクセになりまた食べたくなる。その魅力は、「世界の山ちゃん」の手羽先をはじめ、名古屋メシ全般の特徴にも相通じます。

“「すなば珈琲」”商法でさらなる知名度アップも

今年に入って東京での出店ペースも加速。写真は東京1号店の高円寺店
今年に入って東京での出店ペースも加速。写真は東京1号店の高円寺店

2011年に1号店をオープンし、現在24店舗。昨年11月の東京1号店となる高円寺店以降は、名古屋以外での出店も目立ち、東京では早くも新橋店、御茶ノ水店、高田馬場店、蒲田店、赤坂店、西荻窪店と合わせて7店舗。他、大阪や京都などにも進出し、いずれも好評を博しています(いずれも2015年6月現在)。

マスコットキャラクターの「がぶ吉」。さらなる知名度アップで世界へ羽ばたくか!?
マスコットキャラクターの「がぶ吉」。さらなる知名度アップで世界へ羽ばたくか!?

さて、この繁盛ぶりは業界内でも注目を集めていて、それを証明するかのように早速店名もメニューもそっくりな店まで登場しました。外食業界は繁盛店には必ず後追いが現れる生き馬の目を抜く世界。がブチキも、類似店が出てきたことでいよいよホンモノと認められたとも言えるでしょう。名古屋でヒットしているとは言え、全国的にはまだまだ駆け出しのチェーン。ここはひとつ、競合相手のブランド力を逆手に取って知名度アップにつなげる「すなば珈琲」商法で、ピンチをチャンスに転じさせるのも手かもしれません。

というわけで誰もが“パクリ!”と行きたくなる「がブリチキン。」。是非とも一度、ホンモノの魅力を味わってみてください。

□「がブリチキン。」((株)ブルームダイニングサービスHP)

名古屋ネタライター

名古屋在住のフリーライター。名古屋メシと中日ドラゴンズをこよなく愛する。最新刊は『間違いだらけの名古屋めし』。2017年発行の『なごやじまん』は、当サイトに寄稿した「なぜ週刊ポスト『名古屋ぎらい』特集は組まれたのか?」をきっかけに書籍化したもの。著書は他に『サンデージャーナルのデータで解析!名古屋・愛知』『名古屋の酒場』『名古屋の喫茶店 完全版』『名古屋めし』『名古屋メン』『名古屋の商店街』『東海の和菓子名店』等がある。コンクリート造型師、浅野祥雲の研究をライフワークとし、“日本唯一の浅野祥雲研究家”を自称。作品の修復活動も主宰する。『コンクリート魂 浅野祥雲大全』はその研究の集大成的1冊。

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