空中発進ロケット推進式無人偵察機WZ-8

初登場した空中発進ロケット推進式ドローン「WZ-8」(写真:ロイター/アフロ)

 10月1日に中国で行われた軍事パレードでは各種新兵器が初登場しましたが、丸ごと公開されたにもかかわらず謎が多い不思議なUAV(無人航空機)がありました。

 デルタ翼を持ち「WZ-8」とされる高高度高速無人偵察機は空気取り入れ口が無く、ジェットエンジンではなく液体燃料式と思われるロケットエンジンが2基装着されています。そして背中に2つの取り付け具が確認できます。つまりこのUAVは大型爆撃機に吊り下げて空中発進する運用方式です。そして着陸脚があるので地上の滑走路に帰還する前提です。

中国軍と米軍の公表写真よりWZ-8(左)とD-21(右)の比較
中国軍と米軍の公表写真よりWZ-8(左)とD-21(右)の比較

 アメリカ軍も過去に同じような空中発進式の「D-21」という無人偵察機を保有していましたが、D-21はラムジェットエンジンを搭載し機体は回収せず、カメラフィルムを洋上で投下して回収する方式でした。なお航空機に搭載した場合ロケットエンジンの方が速いですが航続距離は極端に短くなるので、WZ-8はどうやって基地に帰還する積りなのかを含めて、使い捨てのD-21とは運用形態が大きく異なっているものと思われます。

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