北朝鮮が新型ICBM火星15号を公開、9軸18輪の大型移動発射機に搭載

火星15号、9軸18輪の新型TEL(移動発射機)に搭載

 北朝鮮は11月30日、前日に発射試験に成功した新型ICBM「火星15号」の写真を公開しました。新たに用意された移動式発射機は9軸18輪の特別に大きなもので、火星14号用の移動式発射機(8軸16輪)より大型化しており、これを100%国産したとしています。従来の北朝鮮のICBM用移動式発射機は中国の野外用重量物運搬トラックを不正輸入したものが元でしたが、自力でより大きなものを開発し生産出来たとなると、戦力化という面でミサイル本体以上に深刻な事態になったと言えるでしょう。

 車載移動式のICBMはロシアと中国ですら移動式発射機は8軸16輪のものまでで、これで北朝鮮は世界最大の車載移動式ICBMを開発した事になりました。

 そして大型化した移動式発射機に合わせて火星15号のミサイルはより大型化。火星14号と比べて全長も直径も巨大化しています。キャニスターは用意されておらず液体燃料式と見られ、ミサイル本体の白くギザギザな太い線で色分けされた部分が継ぎ目とすると2段式だと思われます。第1段部分のロケットエンジンはメインノズルが2つ見えており束ねられた設計で推力は大幅に増強されています。火星15号は火星14号の改良型ではなく、新型の長距離弾道ミサイルです。

 火星15号は29日の発射実験から射程1万3千kmと推定され、アメリカ東海岸をも攻撃可能な性能です。しかしミサイル本体よりも移動発射機の方が衝撃は大きいとすら言えるかもしれません。北朝鮮は30日の写真公開の前に、29日の内に9軸18輪移動発射機の事を言及していました。それはこの事の持つ意味を特別に強調したかったのだと考えられます。