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伊藤みどり53歳、きょう国際大会出場

野口美恵スポーツライター
現地入りしてからはアクセルジャンプで調子を確かめた

 53歳での国際大会出場を決めた伊藤みどりが、5月20日、大会本番を迎える。伊藤は5月15日に現地入りし、公式練習で調整を重ねてきた。練習ではアクセルジャンプも披露し、ダブルアクセルに挑戦する姿も見られた。

「私のカテゴリーはアクセルジャンプを入れる事ができませんが、アクセルは私のバイオメーター。その日の調子もわかるし、一番のウォーミングアップになる。演技では入れられないけれど、4分間練習で披露できたらいいなと思っています」

試合が行われるEissport-zentrum
試合が行われるEissport-zentrum

28歳から80代まで出場する国際アダルト競技会

 伊藤が出場する国際アダルト競技会は、2005年から毎年ドイツ・オーベルストドルフで行われているISU公認の国際大会。28歳以上のスケーターがエントリーでき、80代のスケーターもいる。伊藤が出場するのは、マスターエリート女子Ⅲ+Ⅳアーティスティックというカテゴリー。49歳から68歳までのグループで、1回転ジャンプだけを入れて表現力やスケーティング技術をアピールする。

 今年1月に大会出場を決意してから、福岡県や東京のリンクで練習を重ねてきた。曲はピアニストの福間洸太朗さんが、伊藤のために2分10秒の尺で演奏したシャンソンメドレー。デイビッド・ウィルソンが振り付けを買って出て、トロントと北九州をオンラインでつなぎ、振り付けをした。

「表現したいのは私の人生。50代になったからこそ出せる、スケートの純粋な喜びや、楽しさを伝えられたら」

日本時間の5月21日午前0時45分から

 現地入りしてからは、世界各国のアダルトスケーターとの再会を果たし、スケーター達の応援をしてきた。コロナ禍をへて数年ぶりに再会したメンバーや、初参加の選手たちに、温かい拍手を送る伊藤。

「メインリンクでみんなの演技を見ていると、やっぱりみんな滑るのが好きなんだな、と。自分の気持ちも高まってきました」

 公式練習では、曲かけで滑りを確認すると、アクセルジャンプを披露。スケーター達から拍手が沸き起こった。ダブルアクセルに挑戦し、2回転ほどまわる姿もみられた。

 伊藤の演技は、日本時間の5月21日午前0時45分 (現地時間5月20日午後5時45分)から。大会公式ライブストリーミングで有料配信される。

ライブストリーミングはこちら

スポーツライター

元毎日新聞記者。自身のフィギュアスケート経験を生かし、ルールや技術、選手心理に詳しい記事を執筆している。日本オリンピック委員会広報としてバンクーバーオリンピックに帯同。ソチ、平昌オリンピックを取材した。主な著書に『羽生結弦 王者のメソッド』『チームブライアン』シリーズ、『伊藤みどりトリプルアクセルの先へ』など。自身はアダルトスケーターとして樋口豊氏に師事。11年国際アダルト競技会ブロンズⅠ部門優勝、20年冬季マスターゲームズ・シルバー部門11位。

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