「R-1」決勝に新たなラジオ。「金の国」が語る“勝つことの効能”
生粋の愛されキャラの渡部おにぎりさん(27)とネタ作りのセンスが芸人仲間からも高く評価されている桃沢健輔さん(28)のコンビ「金の国」。渡部さんが「R-1グランプリ2022」で決勝進出し話題になりましたが、そのネタも桃沢さんが作ったもので結果としてコンビとしての評価を上げる形となりました。4月1日からTBSラジオで「マイナビLaughter Night 金の国のたまごどんぶり」がスタートするなど今まさに旬を迎えつつあるコンビですが、二人が語る“勝つことの効能”とは。
勝つことの効能
渡部:「R-1」、残念ながら優勝はできなかったんですけど、決勝翌日にお仕事が入ってきたり、SNSのフォロワー数が一気に増えたり、ありがたいことがたくさんありました。
桃沢:相方のキャラクターが伝わるネタにしようとは思っていたんですけど、決勝まで行って、審査員のバカリズムさんはネタの設定を誉めてくださっていた。それが本当にうれしかったですし、良かったなと思っています。
渡部:今回の「R-1」も大きかったんですけど、去年9月に若手の大会「ツギクル芸人グランプリ2021」(フジテレビ)で優勝することができて、そこで一つ肩書というか、看板というものができたのもとても大きかったと感じています。
桃沢:これまで何かで最後まで勝ち切るということがなかったので、優勝という形を得られたことで「勝てるんだ」ということを体感できたといいますか。
ここで勝てたことによって、どの戦いでも勝つ可能性はあると感じられましたし、逆に負けた時にも「運が悪かった」ではなく「実力が足りなかった」と思えるようになったという部分も出てきました。勝つことによって、いろいろな変化が出たのは事実だと思います。
目指すべきもの
渡部:やっと少しずつ結果に結びつけることができてきたので、そうなると僕らがスタイル的に目指すべき「キングオブコント」で成績を残す。そこへの思いがより一層強くなってきました。
桃沢:そのためにも、僕はなんとか良いネタを作る。そこに注力しています。
渡部:あんまり先のことばっかり言っちゃうとアレなんですけど、せっかくコンビでやってるんだから、いつかはコンビで冠番組をやりたいなとは思っちゃいますね。
これはもう本当に僕の思いなんですけど、ガチガチのネタ番組というよりも、のほほんとしたお散歩みたいな番組。それをコンビでやるのが一つの目標です。
桃沢:それはこの世界で登りつめた人がやるパターンだけどな(笑)。
渡部:高田純次さんも、加山雄三さんも、有吉弘行さんも、完全に登りつめてますもんね(笑)。そんなのほほんとした映像を皆さんが見たいと思うくらいの存在になってらっしゃるというか。道のりは果てしなく遠いですけど、いつか、そんなことができたら本当にうれしいなと思っています。
桃沢:あと、僕はラジオですね。今回、本当にありがたいお話もいただきましたけど、やっぱりね、ラジオは本当に楽しいんです。
もちろんお仕事なので頑張んなきゃいけないんですけど、頑張り以上に楽しさが勝つのがラジオなんですよね。自分たちがやって楽しいと思うことが聞いてくださっている方にも届くというか。その感覚も含め、本当にやりがいのある場だと感じています。
渡部:もちろん4月からラジオを一生懸命頑張って、そして、いつの日か散歩ができるように(笑)、さらに頑張っていきたいと思います。
(撮影・中西正男)
■金の国(きんのくに)
1994年8月14日生まれで神奈川県出身の渡部おにぎりと、93年3月25日生まれで新潟県出身の桃沢健輔が2017年にコンビ結成。ワタナベエンターテインメント所属。渡部が「R-1グランプリ2022」で決勝に進出。4月1日からTBSラジオで「マイナビLaughter Night 金の国のたまごどんぶり」がスタートする。また、同じく4月1日には初の単独ライブ「花丸」(渋谷・ユーロライブ)を開催する。