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ブルース・リー没後50年 映画5本が一挙公開 『ドラゴン危機一発』『死亡遊戯』など4Kリマスター版

中島恵ジャーナリスト
主演映画『ドラゴンへの道』より(コピーライトは以下の写真に記載)

今年はアクション・スター、ブルース・リー(李小龍、1940―1973年)の没後50周年。それを記念し、7月から『ワールド・ブルース・リー・クラシック(WBLC)2023』として全国各地で作品がリバイバル上映されていたが、その締めくくりに、12月1日から5日まで、東京・池袋の新文芸坐で一挙に5本の主演作品が上映される。

ファン垂涎の名画がズラリ

上映されるのは以下の5作品。

12月1日『ドラゴン危機一発』4Kリマスター版(4K映像 1983年再公開時英語版 北京語主題歌入り)

12月2日『ドラゴン怒りの鉄拳』4Kリマスター版(4K映像 日本初公開時英語版 マイク・レメディオスの主題歌入り)

12月3日『死亡遊戯』4Kリマスター版(4K映像 日本初公開時英語版 ブルース・リーの怪鳥音入り)

12月4日『ドラゴンへの道』4Kリマスター版(4K映像 日本初公開時英語版 マイク・レメディオスの主題歌入り)

12月5日『死亡の塔』日本初公開復元版(ブルート・イースト・ファミリーの主題歌入り)

各映画の上映後にはトークショーが行われる。ゲストは12月1日、杜海玲さん(『ドラゴン危機一発』のロー・ウェイ監督の孫)、12月2日、Limeism(リーメイズム 礼美)さん、ロー・ウェイ監督のひ孫、歌手)、12月3日、森累珠さん(YouTuber、女優)

12月4日、松岡ユタカさん(ジークンドーのインストラクター)、コンタキンテさん(お笑いコンビ『男同志』の元・江頭2:50の相方)、12月5日、依知川久実子さん(『死亡の塔』にメイド役で出演)で、MCは5日間すべてブルース・リー研究家のちゃうシンイチーさんがつとめる。

(c) 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
(c) 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

40年ぶりの上映も

今回の5作品の一挙公開について、ブルース・リー研究家のちゃうシンイチーさんは見どころを次のように語っている。

「今回上映する作品中、4本は4Kリマスター版。すべて日本のファンに馴染み深い英語版です。これまで多くの劇場が実際には4Kではなく2Kにダウンコンバートしての上映になりましたが、新文芸坐では完全な4Kでの上映です。

新文芸坐は音響設備も整っているので、最高の環境でブルース・リーの作品を鑑賞できると思います。

とくに、『ドラゴン危機一発』は1983年に日本で上映されたときだけ使用された北京語の主題歌とBGMが40年ぶりに復活しますので、見どころといえるでしょう。

『死亡の塔』は4Kリマスター版ではありませんが、1981年に上映されたときと大部分が同じ映像で、こちらも42年ぶりの上映となります。

また、今回、一部のブルース・リー作品でメガホンをとった香港のロー・ウェイ(羅維)監督のお孫さんやひ孫さんが日本に住んでいることがわかり、とっておきの話をしていただくほか、ブルース・リー作品に出演した日本人も上映後トークに出演してくださいます。日本では50代、60代のファンが多いですが、ぜひ、この機会に、若い方々にもご覧いただけたらと思います」

チケットは一般1700円で、オンラインでも販売。上映は連日19時30分から。上映後はサイン会、写真撮影会を開催予定で、WBLCポスター、ブルース・リー同人誌『小龍記』、『スクリーンアーカイブズ ブルース・リー復刻号Vol.2』などの販売や、貴重なロビーカード、雑誌などの展示もある。

かつてヌンチャク遊びをするなど、ブルース・リーの虜になった中高年だけでなく、若者たちにとっても魅力あふれる5日間となりそうだ。

WBLCのポスター(コピーライトは上記に記載)
WBLCのポスター(コピーライトは上記に記載)

ジャーナリスト

なかじま・けい ジャーナリスト。著書は最新刊から順に「中国人が日本を買う理由」「いま中国人は中国をこう見る」(日経プレミアシリーズ)、「中国人のお金の使い道」(PHP研究所)、「中国人は見ている。」、「日本の『中国人』社会」、「なぜ中国人は財布を持たないのか」「中国人の誤解 日本人の誤解」、「中国人エリートは日本人をこう見る」(以上、日経プレミア)、「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」、「中国人エリートは日本をめざす」(以上、中央公論新社)、「『爆買い』後、彼らはどこに向かうのか」、「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」(以上、プレジデント社)など多数。主に中国などを取材。

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