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Quest 2 x VRChatの楽しさが伝わってくるバーチャルイベント「じゃぱんくえすた」

武者良太ガジェットライター
会場の1つとなるイベントWorld(写真:筆者撮影)

現在、VRヘッドセットで最も売れていると言われているのが、Meta Quest 2です。Meta(元Facebook)が開発したVRヘッドセットで、内部には高性能スマートフォンと同じようなシステムが組み込まれており、専用アプリを使うことで単体でVRコンテンツを楽しめるモデルです。

さて、このQuest 2。2022年8月に3万7,180円から128GBが5万9,400円へと値上げをしました。長引くコロナの影響から部品の調達金額が上がったものかと思っていたら、Metaのエグゼクティブアドバイザーを務めるジョン・カーマック氏が10月12日に開催された開発者向けカンファレンス「Meta Connect 2022」でこう語りました。

「有料アプリを購入せず、無料のVRChatやRec Roomで遊んでいるユーザーが多いため、社内でのモチベーションが下がっている。Quest 2の価格を上げることで無料アプリやそのユーザーを守ることができた」(意訳)

ソニー・PS5や任天堂・ニンテンドースイッチなどのゲーム機は、多くのゲームを販売することを見越して本体価格を抑えています。Quest 2もその戦略をとっていたものの、現時点でメタバースを体現しているといわれるソーシャルVRのVRChatなどを好むユーザーが多いために、販売戦略を見直したというわけですね。

Meta Quest 2 & VRChatで遊びにいける大規模展示会

(写真:じゃぱんくえすた提供)
(写真:じゃぱんくえすた提供)

そんなVRChatで、11月20日(日)~27日(日)まで「じゃぱんくえすた」(@Japan_Questa)というイベントが開催されます。イベントの趣旨は、数多くのクリエイターが丁寧に、丹精込めて作り上げたVRChatで使えるアバターの展示会。そして企業・個人のブースです。展示する内容は異なりますが、コミックマーケットのような展示会を仮想空間で行うものだとお考えください。

(写真:筆者撮影)
(写真:筆者撮影)

3Dゲームのような美しいCGで描かれたワールド(仮想空間)は、Quest 2を装着して歩いて見ているだけでも、ゲームか、アニメの世界の中に入り込んで旅をしている気分になれるもの。

(写真:じゃぱんくえすた提供)
(写真:じゃぱんくえすた提供)

東京ビッグサイトや幕張メッセ、東京流通センターといった展示会場で開催されるリアルな展示会とは異なり、自由なデザインの空間を作り、来場者を楽しませてくれるのも、VRChatのいいところといえます。

Quest 2ユーザーに楽しんでもらいたいという思い

アバター姿のアルタムさん(写真:筆者撮影)
アバター姿のアルタムさん(写真:筆者撮影)

「じゃぱんくえすた」を主催しているアルタムさん(@Arutam_VR)は、2019年よりVRChatを始めたユーザーです。当時、Meta Quest 2の前モデルとなるOculus Questが発売され、Quest版VRChatがリリースされたことで、このメタバースの世界に飛び込んできました。

アルタムさんいわく、当時のVRChatは高価なゲーミングPCを使っているユーザーが中心だったとのことです。そしてQuest/Quest 2では行けないワールド、使えないアバターが多かったそうです。

時は変わり現在。Quest 2の売上台数が伸びるとともに、Quest 2でVRChatに訪れるユーザーが爆発的に増えました。

モスバーガー・じゃぱんくえすた支店というべきか。VRChatやメタバース、VRを用いたコミュニケーションに期待をする企業も出展している(写真:筆者撮影)
モスバーガー・じゃぱんくえすた支店というべきか。VRChatやメタバース、VRを用いたコミュニケーションに期待をする企業も出展している(写真:筆者撮影)

「かつての規模は村のようだったのですが、今や国みたいな規模になってきました」(アルタムさん)

そういった状況下のなか、Quest/Quest 2ユーザー向けのワールドを制作したり、イベントを主催してきたアルタムさんは、Quest×VRChatの歴史と文化を残したいという思いから、「じゃぱんくえすた」を企画しました。

高価なゲーミングPCを用意せずとも、VRChatというメタバースの美しさ、楽しさを体感してもらい、バラエティ豊かなアバターや、様々なイベントが開催されていることを伝えるハブとしての役割も持つ場となるそうです。

Quest 2ユーザーの交流の場ともなるかも

(写真:筆者撮影)
(写真:筆者撮影)

筆者も2019年より、Oculus Quest時代よりVRChatをはじめました。1人であちこちのワールドを巡っていたためにほとんど友達が作れず、幾度となく行くのを辞め、またログインをしていたいちユーザーでした。

ですが「じゃぱんくえすた」のような大規模な展示会イベントをキッカケとして、少しずつ同好の士と出会うことができるようになりました。

イベント開催後は、多くのQuest、Quest 2ユーザー、そしてPC VRのユーザーも集う場所となるでしょう。交流が進めば友達ができるでしょうし、お互いのお勧めのワールドやイベントを紹介し合うといった情報交換も期待できます。

展示される数々のアバターを見るもよし。古き日本や自然味あふれる空間を散策するもよし。おしゃべりしにいくもよし。「じゃぱんくえすた」はQuest 2ユーザーにとって注目すべきVRChatイベントになるとみました。

ガジェットライター

むしゃりょうた/Ryota Musha。1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。

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