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サヨナラ負けの首位SKとサヨナラ勝ちの2位トゥサン 残り2試合で同率1位に並ぶ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラヒットを放ったパク・コンウ(写真:トゥサンベアーズ)

28日の韓国KBOリーグは1試合が雨で中止となって、4試合が17時開始のナイトゲームで行われました。

首位のSKワイバーンズと2位トゥサンベアーズが1ゲーム差で迎えたこの日、SKはテグでサムスンライオンズと、トゥサンはチャムシルでハンファイーグルスと対戦しました。

どちらの球場も同点で延長戦に突入。SKは7-7で迎えた10回表、2死満塁のチャンスで前の打席に代打同点ソロを放っている、パク・チョングォン選手に打順が回るも、パク・チョングォン選手は空振り三振に倒れました。

ピンチを脱したサムスンはその裏、2番のイ・ハクチュ選手がライトへ7号サヨナラ2ランを放ってゲームセット。SKは7-9でサヨナラ負けを喫しました。

チャムシルではトゥサンが10回裏、ヒットと送りバントで三塁にランナーを進めると、連続の申告敬遠で1死満塁としました。この場面で3番のパク・コンウ選手がレフトへサヨナラヒット。SKの敗戦から9分後に7-6で勝利をおさめました。

首位SKが敗れて2位トゥサンが勝ったため、両チームの成績は86勝55敗1引き分けで並び、同率1位となっています。残り試合はどちらも2試合です。

◆「“秋男”をピンチで封じて8年ぶりの勝利」

サムスン対SK戦で9回表に代打で登場したSKのパク・チョングォン選手はポストシーズンが訪れる秋に大活躍を見せてきた「秋男」。

その名の通り、1点を追う大事な場面で1号同点ソロを放ちました。しかし10回の満塁の場面では三振に倒れ、勝ち越しとはなりませんでした。

その三振を奪ったのはサムスンのワンポイント左腕、イム・ヒョンジュン投手。左のパク・チョングォン選手に対し、サイドスローから空振り三振を奪いピンチを脱すると、その裏にサヨナラ勝ちしたため勝ち投手となりました。

リーグ2位タイの71試合に登板のイム・ヒョンジュン投手は今季初勝利。イム・ヒョンジュン投手は2011年以来、8年ぶりの勝ち星となりました。

以下が4試合の結果です。

◇9月28日(土)の結果

・トゥサン 7- 6 ハンファ(チャムシル)

 勝:ハム ドクチュ

 敗:チョン ウラム

・KT 5- 2 NC(スウォン)

 勝:キム ジェユン

 敗:イム ジョンホ

・サムスン 9- 7 SK(テグ)

 勝:イム ヒョンジュン

 敗:チョン ヨンイル

・KIA 7- 1 LG(クァンジュ)

 勝:イム ギジュン

 敗:ソン ウンボム

・ロッテ 中 止 キウム(プサン)

 勝:

 敗:

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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