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カタールワールドカップ開幕迫る! コロナ関連で複雑な出入国手続きを徹底解説

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
ドーハ現地のワールドカップモニュメント(写真:ロイター/アフロ)

カタールワールドカップ開幕まで残り6日となりました。

カタールワールドカップを観戦しにドーハを訪れる人にとって、この3カ月間におけるカタール政府と日本政府からの怒涛の「方針転換」リリースは、まさに混乱を極めました。

・8月24日に日本政府が日本帰国時のPCR検査を不要にすると発表

・8月31日にカタール政府がコロナワクチン接種有無のチェックを撤廃すると発表

・10月26日にカタール政府がカタール入国時のPCR検査を不要にすると発表

・11月1日から日本政府が「Visit Japan Web」サービスを開始

・11月11日に日本政府がコロナワクチン接種3回未満の人に対する帰国時PCR検査必須条件を条件付きで緩和すると発表(詳細の条件はこちらを参照)

日本出国時&カタール出国時のPCR検査が原則不要になった点については、ワールドカップを現地観戦する人にとって非常に大きなメリットをもたらしました。

「結局、出国前に準備すべき書類、アプリ、手続きって何が必要なんだっけ?」と疑問に思う方々も多いと思うので、当コラムでまとめます。

コロナの陰性証明書が必要なケース

「日本出国時&カタール出国時のPCR検査が原則不要になった」と書きましたが、例外はどういったパターンなのかをまずは解説します。

日本出国時(カタール入国時)においてはPCR検査は2022年11月現在、例外なく不要になりました。

日本入国時(カタール出国時)においては、日本国が定めるルールに

有効なワクチン接種証明書(3回接種済みであることの証明書)を所持しない方は、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提示が必要(引用元

と書いてあります。

つまりワクチン3回以上接種していることを証明できれば陰性証明書不要です。

ワクチン3回接種未満の方は、カタールでPCR検査を受けて陰性証明書をもらわないと帰国できないルールでしたが、11月12日に例外対応が外務省から発表されました。

発表内容をまとめると、ワールドカップ開催期間中、カタールでPCR検査を受けるのは非常に困難なため、例外対応としてワクチン3回接種未満の人が出国前検査陰性証明書をカタールで取れなくても、日本入国後にPCR検査を受けることを前提に帰国を許可する、という概要です(この例外措置のためには在カタール日本国大使館が発給するレターが必要)。

結果的には、ワクチン3回接種未満の人でも、日本大使館が発行する特例レターを取得できれば、陰性証明がなくとも帰国できるようになりました。

EHTERAZアプリは原則不要

カタール国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の管理アプリEHTERAZ(エタラズ)は、2022年10月までカタール入国時に提示が必須でしたが、ワールドカップが開幕する11月から原則不要になりました。

ただし、カタール国内の医療施設に入る際に当アプリの設定が必須となるので、長期滞在者は事前設定をお勧めします。

「Visit Japan Web」サービスの登録は強く推奨

2022年11月から「Visit Japan Web」というオンラインサービスで、日本帰国時の諸手続きを事前に済ますことができるようになりました。

Visit Japan Web

https://vjw-lp.digital.go.jp/

このオンラインサービスを利用しなくても、帰国することはできます。ただし、コロナ関連の検疫手続きで、空港内でかなりの時間、待たされることになります。帰国前に事前登録することを強く推奨します。

これまでの入国手続きはスマホアプリ「MySOS」を使用する必要がありましたが、2022年11月からVisit Japan Webに一本化されます。MySOSは11月14日以降利用不可となるのでご注意ください。

ワクチン接種証明はアプリ&紙両方の取得を推奨

上記Visit Japan Webサービス内のファストトラック機能を利用する際に必要となるのが、「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」です。利用にあたってマイナンバーカードが必要となります。

マイナンバーがない人は、政府又は地方公共団体発行の紙媒体「新型コロナウイルス感染症予防接種証明書」でも代替可能です。

帰国便の搭乗手続きの際にワクチン接種証明の提示を求められる場合があるので、アプリの登録、もしくは紙の証明書を取得することを強く推奨します。スマホが使用できない、もしくは紙の証明書を失くした、などの緊急事態のために両方取得しておくのがベストでしょう。

スマホを失くすと「詰む」大会

コロナ関連以外でも、前回大会でFAN IDと呼ばれていたIDカードがHayyaアプリに統合されました。更に観戦チケットも原則電子化されて、観戦チケットアプリで一元的に管理されるようになりました。

つまり、アプリを表示するためのスマホが何らかの事情で使えなくなったり、盗まれたりすると、カタールに入国できない、スタジアムに入場できない、という不測の事態に陥ることが予想されます。

モバイルバッテリーを常備する、万が一に備えて2機目のサブスマホをカタールに持っていくなど、スマホ回りに関しては万全の備えをすることをお勧めします。

カタールに行かれる皆さんは出国前に抜かりない準備をして、目一杯現地を楽しみましょう!

※当記事は「カタールワールドカップ現地観戦完全マニュアル」から一部抜粋したコラムです。

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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