コンサドーレの2020年をデータで振り返る 昨季と異なる得点パターンを分析

(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

北海道コンサドーレ札幌は明治安田生命J1リーグの2020年シーズンを12位で終えた。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(愛称ミシャ)が指揮を執るようになって3シーズンが経ったが、この3年間の成績を一覧化すると以下のようになる。

2018年 4位 勝点55 15勝10分 9敗 得点48 失点48 得失点差±0

2019年 10位 勝点46 13勝7分14敗 得点54 失点49 得失点差+5

2020年 12位 勝点39 10勝9分15敗 得点47 失点58 得失点差-11

年を追うごとに順位が下がっているのは気になるが、特に今季はシーズン途中で韓国代表GKク ソンユンと日本代表FW鈴木武蔵がそれぞれ海外に移籍してしまったことを考慮に入れると、致し方ない結果とも言える。

順位こそ振るわなかったが、J1リーグを最速で優勝した川崎相手にアウェーで勝利できた点、2001年以来勝ったことがなかった鹿島相手にシーズンダブル(ホーム戦とアウェー戦両方勝利)を達成できた点を考えると、ミシャ体制3年目の今季も「新しい景色」を見ることができたシーズンだったといえるのではないだろうか。

2020シーズンはセットプレーからの得点比率が半減

昨季と比べてミシャの攻撃的スタイルがどのような変化を遂げているのか、得点パターンのデータを用いて分析する。

2019シーズンと2020シーズンとの得点パターンをグラフ化すると、以下のようになる。

(筆者作成)
(筆者作成)

昨季はセットプレーからの得点が全体の35%を占めていたが、今季は17%に留まり、セットプレーからの得点比率が半減してしまった。

減少した理由は色々と挙げられると思うが、ドリブラーのMFチャナティップが怪我でフル稼働できず、得点が狙えるエリアでファウルをもらえる回数が減った点、セットプレーのターゲットであるDF進藤亮佑(昨季6得点)が今季怪我で出場機会を失った点などが主因と考えられる。

その代わり、クロスから21%、パスから45%と流れの中から得点したパターンが全体の3分の2を占めたのは、超攻撃的スタイルであるミシャサッカーが浸透してきた証と見ていいだろう。

適材適所の補強が待たれる

昨日、DF進藤亮佑のセレッソ大阪への完全移籍とFWウーゴ・ヴィエイラの契約満了が発表された。ベテランのバックアッパーとして活躍していたMF早坂良太とDF石川直樹も今季限りで引退してしまった。

来季、大卒・高卒新人の加入はあるものの、シーズン途中で移籍してしまった代表クラスのGKク ソンユンとFW鈴木武蔵の後継者となる補強はまだ行われていない。

更なる高みを目指すためにも、適材適所の補強は必須と言える。

コンサドーレのフロントがこのオフシーズンで、どんな選手を補強してくるのか要注目だ。