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Jリーグの2018年の観客動員数を集計してみた

村上アシシプロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント
北海道コンサドーレ札幌の本拠地札幌ドーム(筆者撮影)

明治安田生命Jリーグの2018年シーズンのリーグ戦日程が終了した。リーグ戦に限定した観客動員数をひとつの指標として、2018年のJリーグを振り返ってみたい。

J1リーグの平均観客数は1.0%増

まずはJ1リーグの動員数を見てみよう(以下、データの出典元:J.LEAGUE Data Site、表は筆者作成)。

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J1全体で観客動員数が約6万人増えて、観客動員数の平均だと1.0%増加した。

毎年、J2からの昇格クラブが前年比を大幅アップさせるが、その中でも名古屋の約9千人アップの数字は目を見張るものがある。一昨年のJ1時代と比べても約7千人上乗せしており、今季の名古屋の集客アップに対する施策は他クラブも参考にするべきだろう。

また、今夏に神戸がアンドレス・イニエスタ、鳥栖がフェルナンド・トーレスと立て続けにワールドクラスのスター選手を獲得したことも、J1リーグ全体の集客力を底上げしたと考えられる。

J2も微増、J3は4.7%のダウン

続いてJ2リーグ。

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J2の平均動員数は昨年の6,970人から79人増やして、7,049人となり、7千人台に乗せてきた。動員数首位は新潟となったが、前年比ベスト3は町田、山口、大分となった。

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J3は、観客動員数の平均が4.7%のダウンとなった。動員数首位は北九州だが、前年比ベスト3は鳥取、琉球、C大23となった。

J1、J2、J3全体での平均観客数は0.6%の微増

最後に57チーム全体の表を作成した(平均観客数の順で並び替えてみた)。

まずは1位から29位まで。

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続いて30位から57位まで。

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J1、J2、J3全体の観客動員数平均は前年比で0.6%の微増となった。

2017年からJリーグの放映権を獲得した「黒船」DAZNが出資する巨額マネーが、じわじわとJリーグの観客増員に寄与し始めたと解釈できる。

来季に向けて、Jリーグ本体や各クラブが観客増員に向けてどんな施策をうってくるか、期待したい。

プロサポーター・著述家・ビジネスコンサルタント

1977年札幌生まれ。2000年アクセンチュア入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続。2019年にパパデビューし、「半年仕事・半年育児」のライフスタイルにシフト。南アW杯では出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書「半年だけ働く。」を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を自称。カタール現地観戦コミュニティ主宰(詳細は公式サイトURLで)。

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