コンサドーレDF進藤亮佑が語るミシャサッカーの極意

リーグ戦全試合フル出場を続けている進藤亮佑(撮影Yoshihiro Izumi)

北海道コンサドーレ札幌の躍進が止まらない。明治安田生命J1リーグの第14節を終えて、コンサドーレは3位につけている。マスメディアの多くはチーム内得点王のFW都倉賢や、「タイのメッシ」の異名を持つ現役タイ代表のMFチャナティップにフォーカスをあてて報じているが、今回のYahoo!個人コラムでは、札幌のフィールドプレーヤーで唯一、リーグ戦全試合フル出場を続けているDF進藤亮佑(21歳)にスポットライトをあてた。前編と後編に分けてお送りする(取材日:2018年5月6日)。

J1週間ベストゴールの反響がすごかった

アシシ:進藤選手は昨季リーグ戦8試合のみの出場でしたが、今季は開幕スタメンに名を連ねてからずっと、フル出場を続けています。去年から変わった点は何ですか?

進藤:試合をやっていく中で、自信はついてきましたね。

アシシ:メンタル面で変わってきたと。

進藤:そうですね。根拠のある自信は持てるようになりましたね。

アシシ:その根拠というのは?

進藤:チームとして結果が出ているし、自分自身のパフォーマンスも高く保てているし、得点も取れてますし。

アシシ:そうそう、進藤選手はディフェンダーなのに、既に3ゴール決めてます。チーム内ではチャナティップと並んで得点ランク2位タイです。しかも全てヘディングでの得点。全部、上からキレイに叩きつけて決めているけど、何かコツみたいなのはあるんですか?

進藤:うーん、たまたまじゃないですか。

アシシ:そんなわけないと思うけど(笑)。

進藤:強いて言うなら、前のめりになってないから、ですかね。僕はディフェンダーなので、点決めなくても何も言われないし。

アシシ:進藤選手はなんか飄々としてるよね。そんな前のめりではない選手が、第10節の横浜F・マリノス戦で、すんごく前のめりのダイビングヘッドを決めて、週間ベストゴールに選ばれました。あれもたまたま決められたということ?

進藤:たまたまではないですね。パワーの使い所ですかね。

アシシ:90分のペース配分、キャプテン翼で言うと、ここぞというシーンで「ガッツ」を使えるということ?

進藤:そうですね。パワーの配分は常に考えて試合しています。

アシシ:あのベストゴールは反響もすごかったんじゃないですか? 数年連絡取ってない疎遠な人からメールとか来ませんでした?

進藤:来ました来ました。僕、そういう人一番嫌いなんですよ(笑)。

ミシャが来てサッカーが簡単になった

アシシ:ここ数試合の進藤選手のパフォーマンスを見ていると、ミスが非常に少なくなったと感じます。特に状況判断のミスがほぼなくなったように思います。何か意識していることはありますか?

進藤:意識というのは特にないですね。考え過ぎないようにしています。

アシシ:昨年と比較すると、進藤選手はズバっと縦パスを入れられるようになってきたなと。

進藤:それは戦術的に味方のポジションが決まっている部分があります。視野が確保できていなくても、この状況だとここに出せば味方がいる、というルールがあるので。

アシシ:それは興味深い話ですね。今年からミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)が就任して、素人が観てても戦術が去年とは180度変わったのが手に取るようにわかります。進藤選手にとって、やってるサッカーはどう変わりましたか?

進藤:一言でいうと、サッカーが簡単になりましたね。

アシシ:なんと。とっくん(都倉賢選手)は真逆で、「頭が疲れる」と言ってましたが。

進藤:やってることはすごく緻密で、規律があるんですけど、その通りにやることができれば、ポンポンと「簡単」にパスが繋がるという意味です。

アシシ:なるほど。ミシャサッカーに初めて触れて、どう感じました?

進藤:今まで教わったことがないサッカーだけど、言われてみればシンプルだよね、なんで今まで気づかなかったんだろう、といった感じですかね。

アシシ:攻撃の戦術は劇的に変わったと思いますが、逆に守備面の話を伺います。ミシャは守備練習はやるんですか?

進藤:守備に特化した形の練習はしないですね。ミシャさんの練習方法はまずアップして、パス回ししたら即ゲーム形式のトレーニングに入ります。守備の話は主にミーティングでインプットされますね。相手の攻撃の傾向とか。

アシシ:今年からスカウティングスタッフも変わったんですよね?

進藤:そうですね。去年から特別に変わったというわけではないですけど、相手FWの動き出しの種類とか、映像でチェックして具体的な解決策まで出してくれるのは、助かってます。

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