島根県で再び豪雨。今夏の集中豪雨は、日本海側に集中するクセがある

島根県内を中心に昨夜から再び猛烈な豪雨になり、江津市では明け方のわずか4時間で、300ミり近い雨が降りました。島根県では、先月28日に記録的な豪雨を観測し、甚大な被害が出たばかりです。また福井県小浜では竜巻が発生するなど、明日の朝までは全国的に不安定な状態が続くみこみです。

理論的には証明されていませんが、昔から天気にはクセというものがあることが知られています。どういうわけか、台風が立て続けに同じ地点に上陸したり、晴れが続いていると、雨が降りそうな気圧配置でも雨が降らずに、晴れグセが勝ったりします。

そしてこの夏、ニュースになったような豪雨を検証すると、どうも日本海側に集中豪雨の起こるクセがあるようなのです。

まず始まりは、6月19日に石川県七尾市で起きた日雨量200ミリを超える大雨でした。そして7月3日には福岡県内で時間70ミリの短時間強雨、さらに7月11日には山形県、7月28日には山口県・島根県を中心に記録的な豪雨も発生しました。この豪雨の後に、東日本・西日本では猛烈な暑さに襲われましたが、その暑さと対極するように、8月9日からは秋田県や岩手県の内陸、北海道道南部にかけて、これまで経験したことのないような豪雨となってしまいました。

上図を参考にしていただきたいのですが、豪雨被害の起きた地点は、いずれも日本海側に集中しています。もちろん太平洋側でも、局地的な豪雨は発生しましたが、それは一過性のもので、日本海側の組織的な降り方とはちょっと違っているように思います。

例年ですと、九州南部や四国、そして紀伊半島などが集中豪雨の起こりやすい地域です。ところが今年の夏は、それらの地点はむしろ干ばつと酷暑に悩まされ大きな豪雨被害はありませんでした。

では今年の夏は、なぜ日本海側で豪雨被害が多発したのでしょう。

実はこの豪雨は、東日本や西日本の猛暑と表裏一体のものです。一言で言えば、猛暑をもたらした太平洋高気圧のヘリを回って、湿った空気が日本海側から入ってきたからです。言い方を変えると、猛暑が豪雨をもたらしたとも言えるのです。

さらに今年は、沖縄近海から日本海にかけて、海水温が平年より2~3度高く、その分、湿った空気が流れ込みやすくなっていますので、例年と同じ気圧配置でも、雨量が多くなりやすいと考えられます。

今日は全国的に不安定ですが、北海道から九州まで、とくに日本海側にお住いの方は、とっさの場合に、すぐ行動できるよう気象情報に留意願います。

片平敦「経験したことのないような大雨」 災害から命を守るために

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katahiraatsushi/20130728-00026827/