大西洋に今年5つ目のトロピカルストームが発生しました。名前はエルサで、ディズニー映画のキャラクターが由来と噂されています。ハリケーンセンターの予想では、エルサは来週にもビル崩落で捜索が続けられているフロリダ州南部に接近する恐れが出ています。

1日(木)大西洋に今年5つ目トロピカルストームが発生しました。トロピカルストームとは、台風と同じ強さを持つ熱帯性の低気圧です。

名前は「エルサ(Elsa)」といい、ディズニー映画のキャラクターが由来と噂されています。というのも、世界気象機関は年ごとにトロピカルストームの名前を前もって発表していますが、今年の名前リストの中には「オラフ(Olaf)」や「アナ(Ana)」と言った、『アナと雪の女王』の登場人物の名前が他に2つも含まれているからです。なかなか小粋なことをしてくれます。

エルサは史上最早の5号目

先に、エルサは5号目のトロピカルストームと書きましたが、本来大西洋に5号目が発生するのはもっと後のことで、平均発生日は8月31日です。つまりエルサは2か月近くも早く発生してしまったことになり、これは観測史上もっとも早い記録です。

なお、これまでの記録は2020年7月6日に発生した「エドワルド(Edouard)」でした。2年連続して記録が更新されたことになります。

エルサはマイアミ接近か

エルサはどのような進路を取るのでしょうか。

アメリカの予想モデルでは、2日(金)にもカリブ海の島々を直撃、週末にはハイチやキューバに最接近または上陸して、週明けにフロリダ州に最接近すると予想されています。

エルサはトロピカルストームの強さのまま、つまりハリケーンには発達しない可能性が高いようですが、それでも多くの地域に大雨を降らせるおそれが出ています。

さらに心配なのは、エルサがマイアミ郊外のビルの崩落現場に接近するかもしれないことです。このビルは6月24日(木)に崩れ、いまだ150人近くの人々が行方不明となっています。すでに高温や前線による悪天で捜索活動が難航を極めていますが、追い打ちをかけるように、4日(日)からは強風が吹きはじめ、5日(月)夜遅くにはエルサの中心が最接近すると予想されています。

ただヨーロッパの予想モデルでは、エルサはフロリダの東海上に留まると出ており、どうか進路がずれてほしいと願うばかりです。

ビル崩落現場(マイアミ郊外サーフサイド市)の天気予報。アメリカ気象局出典の資料に筆者加筆。
ビル崩落現場(マイアミ郊外サーフサイド市)の天気予報。アメリカ気象局出典の資料に筆者加筆。